男
-
90℃
-
20℃
合計、1+2泊お世話になったこちらのお宿、月曜日のそこそこ早めに発ちます。よいお宿よいサウナ、お世話になりましたありがとうございました。
最終日の行程、朝から長門方面の山あいの温泉地アタックも考えたけど、余裕もって車を九州方面に向けて、下関観光を少し。下関歴史博物館でこの地の歩みをこの地の方の目線で。「長州藩」「萩藩」「長府藩」のワードをしっかりと使い分けている展示に見入る。萩もいくつかまわったけど、決して「萩藩」のワードは出てこなかったな。面白かったので、学芸員さんともお話させていただく。関ヶ原後、萩も長府も(長門と周防)まとめて毛利の殿様が減封されて治世を行った、みたいなイメージだったけど、この界隈の方から見たら決してそんな荒い解像度で語れるものではないみたい。やっぱ歴史をつむぐ時の主語が誰なのか、という視点は、改めてその重要性を認識させられる。特別展では昭和を通したこの地の歴史を彩やかに描いてくれて、音声コンテンツとともにとても楽しめました。すごくよかった。
そこから赤間神宮へ。複雑な想いで安徳天皇の御身に想いを馳せる。安徳天皇の御陵地は、他にもいくつかの伝説があるようで、宮内庁も管理しているとは恐れ入った。歴史は紡がれる。赤間神宮はその特徴的な地勢と目に見える古戦場としての息づかいが生々しく。
赤間神宮のすぐ横には日清戦争の講和条約、下関条約を結んだ料亭があったそうで、今は記念館としてテーブルや椅子なんかが展示されてた。当時の複雑すぎる国際関係がこの街のこの場所でひとつの結末を迎えて、また新しい火種になっていって。「伊藤博文」「陸奥宗光」「李鴻章」なんかの顔ぶれが、展示の向こう側に浮かぶ。その後の3者の行く末も。
今回の旅はこれでおしまい。山口、島根、福岡の北のはしっこを探訪する行程でした。この地のみなさま、お邪魔いたしました、ありがとうございました。こんなに浮世離れしたスケジュールの旅は学生時代以来かな。とにかく思ったのは、義務教育や高校や大学受験で学んだことが、自分の人生を直接、いきいきと輝かせてくれる瞬間をたくさん感じられたこと。たまに、「○○を勉強しても人生で使うことなんかないよね」なんてことを聞いたりするけれど、全然そんなことないんだな、って。今回は特に歴史関係が顕著ではあったけど、科学、国語や数学だって、学んで見知ったことを元にして、総合的にとらえてみつめて考えて、自分の人生の彩りをいくらでも添えてくれる。いま現在、勉学に取り組んでいらっしゃる学生のみなさんにこの感覚を伝えたい。
こじんまりとした大浴場、しっかりしたハルビアレジェンドを擁するセルフロウリュ可能なサウナ、20度ちゃんと切るくらいの冷たい水風呂。夜は24時まで、朝はサウナなし風呂のみ。
朝ごはん夕ごはんを食べられる食堂「あすなろ」はホスピタリティ満点でお値打ち、更に併設するラーメン屋の部屋への出前サービスとか、なかなかやってくれる。洗濯機、乾燥機も無料で開放、自転車も無料で貸してくれたり、至れり尽くせり。更にお値段もリーゾナブル、昨今のダイナミックプライシングとは無縁な体系で三連休も安心滞在。書き出したら改めてすごいな。ひっそりと愛したい。そんなホテル。
日曜日は防府のまちを自転車で周ります。菅原道真公を祀る日本最古の天満宮。聖武天皇の詔にその歴史を遡る周防国分寺。明治期に萩からお引越ししてきた毛利のご華族がおすまいになったザお屋敷「毛利邸」としっかりしたつくりのお庭「毛利庭園」。お屋敷奥の博物館では、ちょうど11月から国宝の展示もしてくれていて、雪舟の四季山水図なんかも本物16mのお姿で見られたり。すごいぞ防府。
1000年を超える歴史をしっかりと刻みながらも、人の往来がずっとお盛んな土地柄のせいか、萩や出雲みたいな山陰の風情とはぜんぜん違うまちの空気。天満宮も国分寺も、毛利庭園も、そこに住む人たちとすごく寄り添っている感じがする。天満宮なんて、通り道みたいな感じであちこちに出入口あるし、参道の感じも「ザ観光地」みたいな感じとは一線を画しているような感触。いいのか悪いのかはわからないけど。そんな感想。
近所のスーパーの半額寿司や半額刺身の時間帯も少しだけ学んで、夜の優雅な時間の彩りに。
計49回、49軒、初訪問
サウナ4:まさかの本格派フィンランドサウナ!
水風呂3:もうひと冷え欲しいところ
整い場3:基本貸切なので実質5。気分はミナミの帝王
温浴槽4:バイブラ付きとは参りました
総合4:実質5
防府に“能ある鷹”有り!
外観も名前もありきたりな古いビジネスホテルですが、中身の充実度が凄い。選べるチェックインサービスや貸し出し備品の多さと手軽さ、付属のレストランのケータリングサービス等、数え上げればキリがありません。
たしかに設備は古いけど、「やれることは全部やる!」の精神がビシビシと感じられます。従業員のレベルというか意識も非常に高い。オーナーまたは支配人が相当有能なんでしょうね。社会人としてちょっと感銘を受けました。
肝心のサウナも噂に違わぬ本格派。そして貸し切り。三連休中日の夜だというのにずっと一人でした。大浴場利用者自体も一時間半の間に二人だけ。もはやミステリーです。
ほんの少し冷たさの足りない水風呂や浴室内に一つだけの休憩椅子など、細かいことを言えば注文はありますが、このレベルの施設が事実上貸し切りという現実の前にはすべて瑣末なこと。点数では表せない素晴らしい施設でした。
しかも宿泊費用自体が異様に安い。ほんと感謝しかありません。
防府は個人的には遠い町ですが、次回訪問することがあれば必ずここを利用します。
ありがとうございました。

男
-
90℃
-
20℃
男
-
90℃
-
20℃
男
-
92℃







