汗蒸幕のゆ
温浴施設 - 宮城県 仙台市
温浴施設 - 宮城県 仙台市
2026年、早くも今年二つ目のサウナ施設へ足を運んだ。向かった先は、以前からお気に入りの「汗蒸幕のゆ」。正月休みということもあってか、館内はとてつもない混雑を見せていたが、驚くほどに静寂が保たれている。皆、一年の計はサウナにありと言わんばかり。
まずはロッキーサウナへ。扉を開けた瞬間、以前訪れた時よりも少しマイルドな熱気に包まれた。「おや?」と思い温度計に目をやると、指していたのは83℃。以前の記憶ではもう少しガツンとくる熱さがあった気がしたが、この日のコンディションには、このじっくりと芯まで温まる優しさがちょうど心地よかった。
じっくり三セットをこなし、汗を流した後は、17時という少し早めのディナータイム。一階のレストランへと向かい、名物の海鮮ビビンバを注文した。熱々の石鍋で焦げるおこげの香ばしさと、新鮮な海の幸の旨味が、サウナで空っぽになった体に染み渡る。この「サウナ飯」を食べている瞬間こそが、日常の喧騒を忘れさせてくれる至福の時だ。
食後の休憩を挟み、再び「後半戦」を楽しもうと浴場へ戻った時のことだ。湯気の中に、見覚えのあるシルエットを見つけた。よく見ると、なんと会社の上司であるK部長ではないか。
「まさかこんなところで……」
一瞬、挨拶をすべきか迷ったが、今はせっかくの正月休みだ。仕事のスイッチを入れるのはまだ早いし、何よりお互い裸の付き合いをするには、心の準備ができていない。私は咄嗟に持っていたタオルで顔を覆い、忍者さながらに存在を消した。K部長もまた、一人の男として静かにサウナを楽しんでいる様子だったので、野暮なことはせず、そのままバレないようにそっとその場をやり過ごした。
思わぬ遭遇に少し冷や汗をかいたが、それもまたサウナの醍醐味(?)かもしれない。予期せぬ緊張感のおかげで、その後の水風呂がいつもより一層冷たく、そして心地よく感じられた。
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