手拭い太郎

2026.01.25

1回目の訪問

「サウナ&スパ グリーン」。
休日ということもあり、館内は賑わいを見せている。林業の仕事で凝り固まった身体を解くべく、私は足早に脱衣所を抜けた。
まずは、身を清める。
備え付けのシャンプーを手に取ると、上質な香りが鼻腔をくすぐった。この香りの良さが、戦場へ向かう前の戦士の心を静めてくれる。
サウナ室の扉を開けると、そこには理想的な空間が広がっていた。
温度は90℃。特筆すべきはその湿度の高さだ。肌がピリつくことはなく、潤いを保ったまま熱が身体の芯まで浸透していく。
「……悪くない。」
息苦しさは微塵もない。目を閉じ、呼吸を整え、じっくりと10分。
そして、この施設の真骨頂。天然シリカ入りの水風呂だ。
温度は15℃。キリッとした冷たさの中に、どこか丸みを感じる水質。シリカの恩恵か、肌をなでる感触が驚くほど滑らかだ。
しかし。
ととのいの最中、露天スペースの椅子に身を預けた私の目に、穏やかではない光景が飛び込んできた。
視線の先にある松の木。その枝葉が、無残にも茶色く枯れ果てている。
「……松食い虫か。」
湯上がりに、職業病だろうか、私は吸い寄せられるようにその松の木を観察しに行った。
やはり、マツノザイセンチュウによる被害だ。毎木調査の跡があるのがせめてもの救いだが、事態は深刻に見えた。
私は知っている。昨年、仲間の林業従事者が頭上から落ちてきた枯れ枝により、肩を粉砕骨折したあの惨劇を。
枯れた松は、立っているだけの凶器だ。
今日のような強風の日は、いつ「それ」が降り注いでもおかしくない。
サウナで得た「多幸感」が、一瞬にして「危機感」へと塗り替えられた。
60分という短い滞在だったが、ととのいの質は最高だった。だからこそ、皆に伝えたい。
公園内の美しい松林を守るための伐採が行われるその日まで。
風の強い日は、安全な内気浴で、静かに自分と向き合うことをお勧めする。

手拭い太郎さんのSauna & Spa Green サウナ&スパ グリーン~愛宕山温泉~のサ活写真
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