Galatasaray Hamamı
温浴施設 - 事前予約制
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イスラム史が好きだった。
高校で世界史を学ぶとき、すぐに頭に入ってきたのは地中海、フェニキア、ローマ、飛んでイスラム史。
イタリアに来るくらいだから、地中海近辺が昔から好きだったんだな。というのは今になっては腑に落ちる。でも、なぜイスラム?
とある事情でイタリアから一度出る必要があり、ギリシャ・ジョージアで悩み、なぜかトルコに決めた。後から気づいたけれど、コンスタンティノープルはローマ帝国にゆかりのある地で、中東というのは文化の交差点。イタリアとの縁もなかなか。
それでも、昨夜イスタンブールに着き、半日街を歩いて、考古学博物館を巡って、どうも僕のアンテナにはビビッと来ないぞ……そう思い始めていた夕方サウナ。
ハマムについてちゃんと読んだのはあやなさんの記事くらいで、ほぼうろ覚え。ルールもわからずなされるがままに翌日に石鹸ひとつで案内され、身体を洗い、あのトルコサウナの高台に横たわる。あの岩盤浴みたいなやつだ。
天井に目が行く。
そこには幾何学上に美しく設計された多数の円が広がる。
中心に一つ。それを取り囲むように8つ。またそれらを取り囲むようにと。それぞれの円も正多角形に縁取りされ、天井から光が差し込むわけではないが、そのさまは美しいと呼ぶほかない。
スピーカーからはイスラム教を彷彿させると思われる音楽がループで流れ続ける。
そうか、これが15世紀の彼らがみていた景色なんだ。
こんな美しいものに触れていたんだ。
あるいは、逆かもしれない。美しい構成が彼らの頭の中にあり、それがハマムやモスクというかたちになったのかもしれない。
しかし、僕が無意識でイスラム世界に興味を持っていた理由が、ストンと整理された気がした。なんとはなしに立ち寄ったモスクも美しかった。
そうしてかれこれ1時間近く経ったのだろうか。
番台のおじさんが様子を見にきた。どこから来たの?とカタコトの英語で聞いてきたけれど、内心はこの変な日本人は一体いつまでのんびりしているんだ、と驚いていたのだろう。
その後も休憩室でととのいの余韻を感じていたら、顔に塗るクリームを持ってきたり、イスラム印?のタオルをプレゼントしてくれたり。これは押し売りなのか、好意なのか、それともチップをもらうきっかけが作りたいのかを僕は判断できないが。
ともあれ、トルコサウナのととのい方を初めて理解した気がする。湿度が高くぬるいものの、その分寝転んでいつまででもいられる。少しずつ汗をかき、そして温度に慣れることで上半身は少しだけ冷える。そう、これが疑似水風呂になるのだ。上は冷たい、下は熱々、答えは?
ハマム。
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