GREENITY IWATA
ホテル・旅館 - 静岡県 磐田市
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8月18日、月曜日。長かった10連休もついに最終日。明日からの仕事を思うと胃がキュッとなるが、そんな気分を振り払うべく、私は車のエンジンをかけた。
最高気温36℃の猛暑日。世間的には「外出を控えましょう」の日だが、私は逆に「なら風呂に行くしかない」と思う。論理的かどうかはさておき、目的地はおなじみのグリニティイワタである。
今日の男湯はDaichiだ。モノトーンを基調とした直線的なデザイン。白く柔らかなSoraに比べると、Daichiは実直で無口な友人のような存在。お盆明けの月曜だからか、人は少ない。浴室もサウナ室も、ほとんど貸切状態。広い空間に自分の足音だけが響く瞬間、「あれ、ここって本当に営業してるよな?」と一瞬だけ不安になる。
まずは温泉。黒褐色のモール泉に身を沈める。独特のぬめりが肌を優しく包み、まるで「明日から頑張れよ」と声をかけてくるようだ。お盆疲れも、仕事への不安も、この黒湯が底のほうへと吸い込んでいくような感覚。気持ちよすぎて、思わず「会社に提出する有給届も一緒に沈めたい」と思ったが、それはさすがに温泉のキャパオーバーだろう。
次にサウナ。静寂。いや、本当に静かすぎる。テレビもBGMもなく、ただ木の香りだけが漂う空間。貸切のサウナ室に座っていると、「もし自分がこのまま蒸発してしまったら、誰が気づくんだろう」などという妙な哲学が浮かんでくる。お盆で散々食べたラーメンやらビールやらを汗と一緒に排出しながら、「これで体重がマイナス2キロなら最高なんだけどな」と現実的な願いも同時に湧いてくる。
水風呂へと向かう。地下水を使用した柔らかい水質で、キリッと冷たい。体感では17℃くらい。肩まで浸かった瞬間、頭の中がリセットされる。猛暑の熱気も、サウナでの妄想も、すべて水に溶けていく。冷たさに震えながらも「これなら残業100時間でも耐えられるんじゃ?」と一瞬だけ錯覚するが、冷静になればそんなはずはない。水風呂は万能薬ではない。
そして外気浴。露天の椅子に体を預ける。頭上には程よく日陰をつくる植栽。猛暑の空気の中、日差しは容赦ないが、ここにはちょうどいい影がある。
目を閉じると、耳に届くのは蝉の声、ではなく、もうコオロギの鳴き声だった。季節が少しずつ秋へ傾いているのを感じる。蝉が「ギャーギャー」と騒ぐ横で、コオロギは「まあまあ落ち着け」と囁いているようだ。夏の終わりと秋の始まりが同時に重なる、妙にユーモラスなハーモニーである。
気がつけば心も体も、すっかり軽くなっていた。10連休最終日という絶望的な響きも、少しだけ笑い話に変わっている。明日からの仕事?まあ、なんとかなるだろう。もしならなくても、またここに来れば良い。
以上
男
コメントありがとうございます! 休み初日の爽快感と最終日の憂鬱感、ジェットコースター並みに落差ありますよね。来週のことは“サウナで蒸発”させて忘れちゃいましょう!
10連休羨ましい✨こちらはただただ通常勤務でございました😂長期連休明けの仕事ってエナジードリンク飲んだ次の日みたいなしんどさありますね(私だけかもしれません笑)。
通常勤務お疲れさまです! 確かに連休明けの仕事は、エナドリの反動みたいにズーンときますよね。でもその“しんどさ”の後のサウナは格別かもしれません…!
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