HIRO3000

2025.06.25

1回目の訪問

久しぶりに、サウナについて書いてみようと思う。
正直に言えば、あの頃の熱病のようなサウナへの執着は、いつの間にか遠ざかってしまった。
毎日通わなければ落ち着かず、身体のどこかがうずくようなあの感覚は、
いまではもう静かに僕の中から姿を消している。

かわりに、少し距離を置いた、健全で成熟した関係が僕とサウナの間に芽生えつつある。
義務じゃない。儀式でもない。ただそこに、心地よさとして在ればそれでいい。

さて、今回訪れたのは静岡。
仕事で立ち寄ったこの町で、ふとした偶然に導かれるようにして「鷹の湯」にたどり着いた。
名前にどこか強さと孤高さを感じるその公衆浴場には、想像以上の熱量が秘められていた。

まず目に飛び込んできたのはバレルサウナだ。
こんなところに?と思わず足を止めた。
しかも、ただのバレルじゃない。火力が尋常じゃない。
身体の芯を、否応なく灼くような熱。

それだけではない。
12分ごとに訪れるオートロウリュとオートアウフグース。
熱と蒸気が狂ったように舞い、空気の粒が音もなく暴れまわる。
バレルサウナでこの仕様?と僕は何度も自問したが、そのたび答えは同じだった。
「狂ってる。でも、最高だ。」

汗がすべてを押し流したあと、身体を預けるのは、
静かに水をたたえた大樽の水風呂か、
一人用桶に備わった押しボタン式の滝水か。
あるいは、静岡の茶葉を浮かべた水に沈み、ゆるやかな時間に身をゆだねるのも悪くない。

どれもが選択肢として、きちんとそこに在る。

人生には、ときおりこういう場所がある。
目的もなくたどり着き、なにげなく扉を開け、思いがけず何かを見つけてしまう。
鷹の湯は、そんな場所だった。

次に静岡を訪れるとき、僕はまたここに来るだろう。
きっと、何も言わずに、ふらりと。

HIRO3000さんの富士山天然水SPA サウナ鷹の湯のサ活写真
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