サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
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4.2
しきじ記念日
嗚呼...この瞬間から、ずっとずっと抱えてきたコンプレックスから解放される...
「サウナーを名乗りたき者、しきじを通ってから」
この古いことわざがあるとおり、しきじを通りし公式サウナーとの会話の中で
「実はしきじにまだ行ったことがなくて...」と、もじもじしながらカミングアウトするたび、
瞳の奥から「コイツ、しきじ行ったことないんやな」という温度のない蔑むような心の声が聞こえていた。
苦しかった。恥ずかしかった。悔しかった。
iPhoneのカレンダーを開くと、今日は2025年11月19日(水)だそうだ。
カラカラのカラダにキリン一番搾りを一気に流し込んだあと、財宝(麦)をソーダ割りで2杯目。
1人で2回セルフ乾杯。おめでとう、俺。
餃子定食を目の前に感慨に浸っている。
誰がなんと言おうと、そう。
今日から俺は「サウナー」なのだ。
生まれた年は同じなはずなのに先に”卒業”証書を手にした友人から
「お前、まだ⚫︎⚫︎⚫︎経験してないんか!ほんま⚫︎⚫︎⚫︎、やばいで!」
と階段を登り切ったその景色から見下されるあの屈辱感。
開放感と幸福感に満ちた、いやちがう。
お祭のあとの静けさから来る虚無感を伴ったあの達成感のようなごちゃまぜの感情。
しきじの2階は、卒業した先輩みんなが口を揃えるとおりの「楽園」でした。
たしかに鼻腔を通り抜けていく薬草の甘い香りでサウナの素晴らしさを改めて実感します。
今日から僕は一皮剥けたサウナーです。
先輩の皆様方、改めてよろしくお願いいたします。
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