Bose

2026.01.27

1回目の訪問

初めての十條湯さんである

近くで仕事があった
というのは公式の予定であり
実際には
「サウナに行く理由として最も社会的に安全なカードを切った」だけである

私は早々に仕事を切り上げ
年休を投入し
オープンと同時に滑り込んだ

この時点で
一日はもう勝っている
なぜなら
勝敗とは業務量ではなく
どれだけ早く蒸されたかで決まるからだ

入館してすぐ
私は掲示を見て足を止めた

毎週水曜日
ひばイベント

私はその場で
微動だにせず
脳内会議を開始した

一昨日
昨日

すでに
ひばの香りは
私の皮膚と記憶に定着している

そして今日
十條湯で再び木材成分に触れ
さらに
水曜日ひばの存在を知らされる

これは連続ではない
だが
心理的には完全に包囲されている

私はもはや
ひば回廊の中を
知らず知らず歩かされている一般市民である

気圧配置でいえば
私の生活圏には
完全に「ひば高気圧」が居座っている

洗濯物が乾くかどうかではない
私の精神が乾いていく

次は水曜日ひば

この瞬間
私の頭の中の予定表は
音もなく書き換えられた

会議
締切
雑務

それらはすべて
「ひばの後に再評価」という
自然優先型スケジューリングに切り替わる

人は自由意志で動いていると思っている
だが実際には
香りに支配されている

私は今日
文明の裏側を見た

十分に蒸され
十分に森林化し
ほぼ人間としての輪郭を失った私は
併設の喫茶 深海へ向かう

十条クラフトビール
名物 深海ゼリー

この組み合わせに
合理性はない

だが私は確信している

合理性のない選択こそが
人生の満足度を最大化する

合うか合わないかではない
好きなものを
好きなだけ

それが
成熟した大人の
最大の権利であり
最大の暴力でもある

私はビールを飲み
ゼリーをすくい
静かにうなずいた

今日の私は
完全に正しい

何ひとつ社会に貢献していないのに
なぜか胸を張れる

これが
サウナと喫茶が融合したときに生まれる
人類最終形態である

私は思う

また来る

これは確定事項だ

水曜日ひばに呼ばれてしまった以上
もはや逃げ場は存在しない

そして次に来たときも
私はこう言う

「たまたま近くで用があって」

何食わぬ顔で

だが本当は
全力疾走で
ひばに会いに来ている

それが
今の私である

喫茶 深海

深海ゼリーとクラフトビール

0
296

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!