ヤッピー

2026.06.18

4回目の訪問

サウナ最高かよ 第39話「最上段の告白」 
早朝のリモート会議と、それに続く打ち合わせ。午前中のうちにすべてのタスクを片付けた私は、迷わず「ツバキの湯」へと車を走らせていた。この界隈に足を運んだ際、ここへ立ち寄ることは、すでに私の静かな日課となっている。
平日の昼下がり。館内は期待通り、閑散としていた。
下駄箱の番号は「375」。そして脱衣所のロッカーも同じく「375」を選ぶ。ちょっとした数字へのこだわりだが、こうした些細なルーティンが心を落ち着かせる。
浴場で丁寧に身体を洗い、まずは湯通しをして皮膚を馴染ませる。それから、目的の場所へと向かった。
四段構成になっているサウナ室。私は迷わず最上段に腰を下ろす。
「県下最高峰の熱さ」を謳うその場所は、伊達ではなかった。凄まじい熱気が肌を刺し、呼吸をすることさえ一瞬躊躇われるほどだ。しかし、不思議と不快感はない。むしろ、その過酷さが心地よくすらある。
じわじわと、しかし確実に、滝のような汗が全身から噴き出してくる。
テレビの音も、周囲の気配も、私の意識からは完全に遮断されていた。いま、私はただ一人、己の肉体を包み込む圧倒的な熱と対峙している。その孤独な戦いを、限界が訪れるまで愉しむのだ。
十分に熱を満たした身体を引きずり、汗を流して水風呂へと向かう。
設定温度は15度。平均的なものより少し深めに設計されたその水底へと身体を沈めると、一瞬にして四肢の重みが消え去り、まるで無重力空間に放り出されたかのような錯覚に陥る。この劇的な転換の瞬間こそが、至高のひとときだった。
外気浴へ、コートハウス型に設計された施設の中庭へ足を進める。
用意された椅子に深く腰掛け、建物の四角いフレームによって切り取られた空を見上げた。あいにくの曇り空だ。
ふと、思考が日常へと越境していく。
――晴れの日もあれば、雨の日もある。仕事も同じだ。上手くいく日もあれば、どうしようもない日だってある。だが、だからこそ人生というものは、予測がつかなくて面白いのではないか。
そんな哲学的な思考に耽っているうちに、意識は急速に足元から融解し、完全なる「トトノイ」の境地へと誘われていった。ふと自分の肌に目をやると、赤い斑点模様――「アマミ」が浮かび上がっている。それは、身体が完璧に仕上がった証拠でもあった。
2セット目にはタイミングよくロウリュも堪能した。
身体の芯まで熱を帯び、肥大化していた思考の雑音はきれいにリセットされた。
帰路に就く車内。少し長めの運転も、いまの私には苦にならない。心地よい疲労感と充実感を噛み締めながら、私はアクセルを少しだけ踏み込み、家路を急いだ。

ヤッピーさんの水口温泉つばきの湯のサ活写真

つけ麺亭 日向 水口店

濃厚つけ麺300g

うまい

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