SENSE sauna
温浴施設 - 愛知県 名古屋市
温浴施設 - 愛知県 名古屋市
Zero Gravity
精神のノイズを、灼熱の蒸気でかき消して
運命を一時停止させる、静寂の宇宙
鋭くなった五感が、夜の冷気に吸い込まれ
冴えわたる思考だけが、そこに残る
失うものなど何もない、
流れる汗が、感傷を渇きへと変えていく
仕事は明日から。だが、俺は職場のデスクにいた。
「真面目だね」なんて言葉は、どこかの誰かにくれてやる。
俺がここにいるのは、明日をスマートに、
適当に泳ぎ切るための準備に過ぎない。
フロアには、ひと足先にルーティンを再開した連中がいた。
交わす新年の挨拶は、乾いたハイハットの音のように、
ただ通り過ぎていく。
足早にデスクを離れ、俺は午後の光が差し込む街へ出た。
向かうのはセンスサウナ。
受付には、BIBIさんがいた。
最近、この場所に加わった彼女の姿をここで見るのは、
俺にとって今日が初めてだった。
凛とした佇まい、その眼差し。
彼女がこの場所に新しい風を連れてきたことを確信する。
俺はまだ、彼女のアウフグースを受けたことがない。
彼女の扇ぐ風をその肌に受けるのは、
また次の機会にとっておこう。
まずは、身体を慣らすための1セット。
選んだのは『ocean』だ。
扉を開けると、先客が静かにセルフロウリュを落とした。
「シュッ」という小気味良い悲鳴。蒸気が踊り、
冷えきった俺の肉体を優しく、だが確実に包み込む。
悪くない。いや、むしろ最高だ。
一旦、内気浴へ。そこは宇宙そのもの、
まさしく『無重力』の世界へ誘ってくれる。
そして、時刻は15時。
黒川氏を求めて、サウナ室は満員。
誰もが、その男が操る熱狂を待っていた。
黒川氏の手から放たれる熱波は、
ジャック・ケルアックの散文のように自由で、
力強いビートを刻んでいる。
汗が、迷いが、すべてが滴り落ちて床に消えていく。
熱狂のその先へ
暗がりのサウナ、支配するのはその男
露骨でいて繊細、その美学の虜
悲しく空気を切り裂く、行き着く先はどこ?
分かち合う意志、魂を焦がす
揺れ動く蒸気、石を静かに鳴らす
唸りを上げる旋風が、意識を蹴散らす
真っ白な世界の果て、熱狂のオーディエンス
仕上げは外気浴。
柔らかな陽光が、火照った肌を優しくなでる。
椅子に深く身を沈めれば、名古屋の街の喧騒は、
遠くで鳴るジャズのスタンダードのように
心地よいBGMに変わった。
俺は今、世界と完璧に調和した。
明日からの世界も、きっとこのビートで乗り切れるはずだ。
民衆が泣き叫ぶ、ときに歓喜する。
世界が混沌とするその真っ只中。
俺は俺の、自分の針をゼロに戻す。
「なんて贅沢な時間なんだ」
気づけば、そんな言葉が口をついていた。
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もしかすると、 1セット目、ど真ん中辺りにみえた方でしたか🤔
『黒川』さん3回と『BIBI』さんの回、全て下段の真ん中あたりに座ってました😊
私は15時回、 前列、奥に座ってました。 動画で足だけ映ってました😑
まさか知り合いの方がいるとは思わず、あまり気にしていませんでした😅 来ているのを知っていれば😆
またの機会に🫡
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