2025.02.24 登録

  • サウナ歴
  • ホーム 湯乃泉 草加健康センター
  • 好きなサウナ 吾輩の好むサウナは、何よりも「熱と冷の落差」を極めしものなり。 ①高湿高温サウナ ②水温は15℃以下 ③静寂に包まれた自然の外気浴 森長旅館、umikko、北海道アヴァント、草加健康センター、古戦場、ユーランドホテル八橋、汗蒸幕のゆ、ドシー恵比寿
  • プロフィール 吾輩はサウナ好きである。熱波に煽られ、水風呂に沈み、外気浴にて整うこと、この上なし。熱と冷、動と静、その交わる境地に人生の妙味を知る。 「熱波と冷水の門をくぐる者、いずれ至福に至る。」 サウナ道は奥深し。吾輩の記録が、同じ湯煙の同志の一助となれば幸いである。
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本日宿をとりしは、秋田県最北の地、八峰町にある「八森いさりび温泉 ハタハタ館」である。観光庁の補助を得たれば、宿泊料は二千六百円。破格と言うほかない。

入浴は男女交代制にて、「木の湯」と「岩の湯」とがある。名物は木の湯と聞くも、本日は奇数日ゆえ、我は岩の湯へと赴く。

館内は隅々まで清潔にして、客室もまた整然たり。
宿泊階より一階へ降り、廊下をまっすぐ進み、案内に従い脱衣所へ入る。

おや、思いのほか広い。洗い場の数も多く、いかに混雑すとも難儀はあるまい。浴槽もまた広々として、身を伸ばして浸かるに適す。

しかるに、この刻、浴場に人影なし。
かくも広き湯殿を独占してよいものかと、妙な優越感を覚える。日中は混雑せしと聞けば、なおさら不思議な心持ちとなる。

湯通しを終え、いざサウナ室へ。
室温九十二度、湿度は乏しく、いわゆる乾式の熱である。上段下段に分かれ、十二名ほどを収める広さ。入口近くにMETOSのストーブとテレビが鎮座する。

もちろん貸切。
四分ほどにして汗は滲み、八分で心拍は高鳴る。まだ耐えられるが、ここらで水風呂へ。

寒さゆえか、水温十四度。
これは沁みる。身を沈めると、皮膚がきりりと締まる。一分浸かり、内湯の椅子へ腰を下ろすと、じわりと整いが訪れる。ふと見れば、太腿にあまみが浮かぶ。いつもより長く休み、結局三巡を楽しんだ。

乾いた熱ののち、ネイルオイルにて指先を整える。
祝日の午後、静かなる湯と蒸気に身を委ねしこと、誠に満足であった。

いとく 能代北店

キムチ

レストランに間に合わず、今日はキムチだけで乗りきります。

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  • サウナ温度 92℃
  • 水風呂温度 14℃
124

湯煙漱石の「蒸されて候」

2026.02.10

1回目の訪問

ポルダー潟の湯

[ 秋田県 ]

本日は大潟村にある「ポルダー潟の湯」へと足を運ぶ。
事前に目を通した幾つかの評に、高温多湿のサウナとあり、これは一度確かめねばなるまいと思い立った次第である。

広めの駐車場に車を停め、五百円を支払って入湯する。館内は思いのほか人が多く、いずれも常連であろうと推察される。されど洗い場の数は十分で、好みの場所にて落ち着いて身を清めることができた。

湯は琥珀色のモール温泉。
あつめとぬるめの二種の浴槽が用意されており、まずはぬるめに身を沈め、次いであつめへと移る。この“はしご”が実に良い。芯より温まり、これ以上ない湯通しを終え、満を持してサウナへ向かう。

サウナ室は八名ほどの収容。
腰掛けにはサウナマットが敷かれ、手入れも行き届いている。温度は九十八度。評判に違わぬ熱である。満員ではあるが、私語もなく、汗を飛ばす者もいない。ただ黙して蒸されるのみ——この静けさが、実にありがたい。

入室一分で汗が噴き出し、四分も経てば心拍は百七十。
それでもなお、出たいとは思わぬ。温度と湿度の均衡が、身体を拒まず、むしろ包み込む。十分ほど蒸され、扉を出て左手の水風呂へ。

水風呂は二人ほどが入れる広さで、水深も程よい。
何より、水温が素晴らしい。冬ならではの十三度——鋭く、しかして澄んだ冷たさ。思わず息が漏れ、「ああ」と声にならぬ声が出る。

休憩用の椅子は二脚。
常連の多くは室内の床に身を委ねているため、椅子は独占できた。高温多湿の蒸しから、容赦なき冷水へ。この落差が、整いの質を一段引き上げる。頭はぼうとし、意識は遠のき、ただ心地よさのみが残る。

——これは、まことに私好みのサウナである。
寒き日であればあるほど、なおさら訪れたくなる。潟の湯は、黙して人を蒸し、深く冴えさせる。

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  • サウナ温度 98℃
  • 水風呂温度 13℃
123

湯煙漱石の「蒸されて候」

2026.02.09

1回目の訪問

沼館温泉会館

[ 秋田県 ]

本日伺うは「沼館温泉会館 ぬまだてのゆっこ」。
大館市内でもレビュー数が多く、かねてより気にかかっていた湯処である。

白壁の小綺麗な外観に反し、館内はどこか懐かしい、昔ながらの温泉会館の趣を残している。入口には、実業家・櫻庭陸一氏の像が静かに佇み、土地の歴史を無言のうちに物語っている。

料金は大人四百五十円。
近頃では珍しいほどの廉価で、思わず二度見したくなる。券売機で入浴券を求め、右手のカウンターへ差し出す。手続きは至って簡素だ。

アメニティの備え付けはなく、身の回りの道具は自前である。
身体を洗い終え、大きな内湯に身を沈める。岩間より湧き出る無色透明の湯は、やや温めの塩化ナトリウム泉。刺激は少なく、子どもから年配者まで、誰もが安心して浸かれる優しさを持つ。寝湯を備えたジェットバスの区画もあり、単調に陥らぬ工夫もなされている。

さて、いよいよサウナである。
室内は左側に三名、右手のストーブ側に二名が腰掛けられる造り。どこか懐かしい旋律が流れ、湿度は高く、温度は九十三度。腰を下ろすや否や、汗は早々に噴き出してくる。

ただし、ここは常連の社交場でもあるらしい。
私を除く四名は談笑に余念なく、実に賑やかである。静寂を好む身としては、やや気が散るが、同時に、地元に深く愛されている証とも受け取れた。

十分ほどで心拍が上がり、室を出てすぐ右手の水風呂へ。
——冷たい。
地下水の掛け流しと聞けば納得で、冬場ならではの鋭さがある。どうやら飲用も可能とのことで、一口含む。ひんやりとして、実にうまい。

外気浴はベンチが一席のみ。
幸いにも空いており、腰を下ろす。しばし目を閉じると、身体は確かに整っていく。

私は静かなサウナを好む性分ゆえ、心から安らいだとは言い難い。
されど、土地の空気、人の温もり、そして湯の確かさ——
それらを含めて、よい体験であったことに違いはない。

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  • サウナ温度 93℃
  • 水風呂温度 15℃
128

さて、今回が初上陸となる大館市。目的地は「たしろ温泉ユップラ」である。サウナカフェ umikko にて常連の方より薦められ、これは行かねばなるまいと、早速足を運ぶ。折から大雪の報が幾度も流れていたため道中を案じていたが、現地に着いてみれば雪は大方解けており、安心した次第。

まず目を引くのは、その広大な駐車場である。
車を停め、左手の靴箱に靴を収め、右手の券売機にて入湯券を求める。ここで驚かされたのが料金だ。入浴料は四百五十円。聞けば、これでも五十円の値上げ後とのこと。いまどき、これほど良心的な湯処があるとは、思わず感心する。

まずは腹ごしらえと、左奥の廊下を渡り「レストラン水芭蕉」へ。
「秋田に来たからには、きりたんぽ鍋を」と願ったところ、これが偶然にも叶う。十月から三月までの期間限定とのことで、迷わず注文。価格は千八百円なり。「少々お時間をいただきます」との断りがあったが、程なくして供され、その手際の良さにまた感心する。
きりたんぽ三本に加え、比内地鶏も入り、滋味深い味わい。添えられたいぶりがっこが、よい箸休めとなった。腹八分といったところゆえ、壮年の向きは追加注文を考えてもよかろう。

さて、いよいよ待望のサウナである。
「高温サウナ」との表示に、自然と期待が高まる。
どうやら改修されたばかりらしく、木材は新しく、汗染み一つ見当たらない。室内は上段三名、下段三名の定員。浴場には常連らしき方々がいたが、サウナは幸いにも貸切であった。

室温は九十二度。熱すぎず、湿度も程よく、実に按配がよい。
じっくりと蒸されるうち、八分で心拍は百六十に達する。

扉を開け、水風呂へ。
ステンレスの浴槽に、蛇口から水が注がれる簡素な造りである。
前評判では「ぬるい」との声も見かけたが、この日の冷え込みのせいか、思いのほか鋭い冷たさだ。肌に触れた瞬間、思わず息が漏れる——これは、よい。

外気浴の椅子は一脚のみ。
されど、利用者は私一人。ゆえに、いつでも独り占めである。
余計な趣向のない、素直なサウナは、かえって心を静めてくれる。
今回は二巡にて切り上げる。ドライヤーは一分十円、これもまた懐かしき風情。

勧められなければ、おそらく訪れることはなかったであろう。
それを思えば、この出会いは実にありがたい。また必ず来よう——そう自然に思わせる湯処であった。

きりたんぽ鍋

秋田はご飯が美味しい。地物がたくさん入ったきりたんぽ鍋で体がポカポカに。

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  • サウナ温度 92℃
  • 水風呂温度 18℃
150

湯煙漱石の「蒸されて候」

2026.02.07

1回目の訪問

秋田市より北へ車を走らせ、八峰町に至る。目的地は「サウナカフェ umikko」。森長旅館の館長より薦められ、ようやく叶った訪問である。八峰町が白神山地の麓にあると知ったのは、恥ずかしながらこの度が初めてで、山の気配に包まれ、自然と身が引き締まる思いがした。

まずはカウンターにて受付を済ます。後の予定が控えているため、利用は一時間。ご厚意でポンチョを貸していただいた。今日は殊のほか冷え込む日であり、この心遣いが身に沁みる。

受付より突き当たりを左へ折れ、脱衣所へ。
入館した折から感じていたが、館内は実に清潔で洒落ている。服を脱ぎ、まずはシャワーにて身を清める。シャンプーとボディソープは「BROSH」。銭湯では珍しく、随所にこだわりが垣間見える。

さて、身体を洗えば湯通し——といきたいところだが、ここには湯舟がない。その代わり、シャワーの右手にスチームサウナが設けられている。「ぬるくて湯通し代わりにはならぬのでは」と高を括ったが、これが見事に裏切られる。スチームながら熱は十分、しかも柑橘のアロマが焚かれ、思わず頬が緩む。この時点で、すでに満足しかけた自分を戒めねばならなかった。

身体が十分に温まったところで、向かいのロウリュサウナへ。
階段を降り、右回りに進む。扉を開けると、まだ新しい木の香が残り、内装は実に美しい。二段構成、各段二席ずつ。定員は四名が限度であろう。室温は八十七度。驚くべきは、二、三分おきにロウリュとウォーリュが可能な点である。入室早々、ロウリュとウォーリュを施す。室が小さい分、蒸気の回りが良く、瞬時に熱が肌を包む。備え付けの団扇を手に、セルフアウフグースを重ねる——実に心地よい。

十分蒸されたのち、シャワーを浴び、水風呂へ。
外気が冷え込んでいるため、水は実に鋭い。水風呂は一人用で小ぶり、肩まで浸かるには少々の覚悟が要る。三十秒ほど入り、ポンチョを羽織って外気浴へ向かう。

風は強く、寒さもあるが、ポンチョのおかげでフルフラットの椅子に身を預け、ゆったり休める。晴れていれば鳥海山を望めるというが、この日は曇天。されど、目の前に広がる海を眺めながらの外気浴は格別である。波は立ちながらも音はなく、ただ風と景色だけがそこにある。何とも神秘的だ。

喉を潤すべくウォーターサーバーへ。
身体が冷えたところで、再びロウリュサウナ——ではなく、スチームサウナへ戻る。高温のスチームは、私の好みに合い、深い安らぎをもたらす。

二巡目は水風呂を省き、そのまま外気浴へ。
冬場においては、この選択が正解かもしれぬ。一巡目よりも、さらに深く整う。冬季は「スチーム → ロウリュ → 外気浴」の流れが殊におすすめである。

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  • サウナ温度 87℃,46℃
200

湯煙漱石の「蒸されて候」

2026.02.06

1回目の訪問

本日足を運んだのは、秋田にて名を知られたる「天然温泉 ホテルこまち」である。
駐車場の広さは特筆に値し、出張の身としては、これほど心強きものはない。

入湯料は八百円。相場といえようか。元は健康センターであったかと推し量られるほど、館内は広く、また清潔である。
さて、脱衣を済ませ洗い場へ向かうと、その広さには感心したものの、鼻先にふと漂う異様な匂い——どうやら、よろしくない気配である。気にせぬよう努めるも、どうにも心が落ち着かぬ。

ひとまず湯通しを済ませ、いざサウナ室へ。
——と、ここで小さな異変。入口の扉が、どうにもぴたりと閉まり切らぬ。これは仕様なのか、それとも不具合か。気にしつつ中へ入る。

室内は広く、二十人ほどを収める余裕がある。温度は八十六度。湿り気は乏しく、いわゆる乾いた熱である。
扉の隙間のせいか、熱は逃げ、身体の芯まで温まるには時を要した。心拍が百六十に達するまで、辛抱強く座す。

水風呂は十八度。冷たすぎず、されど一分余りは身を預けていられる、穏やかな按配である。
「これは意外と整えるかもしれぬ」と、短時間ながら外気浴を試みる。

椅子は五脚。然れども、立地の良さゆえか、学生の一団が賑やかで、静けさを求める身には些か骨が折れる。心を鎮めたく訪れた身としては、この喧騒、どうにも耳障りであった。

気を取り直し、二巡目は内気浴へ。
水風呂脇の椅子に腰を下ろし、壁にそっと後頭部を預ける。——これだ。先ほどまでの雑念がすっと消え、思わず声なき声で「整った」と呟く。

湯上がりには、いつもの取り合わせ——オロナミンCと林檎酢。
疲れた身体に染み渡り、明日への活力を静かに注ぎ込む。

今回は時間なく叶わなかったが、別料金にて岩盤浴も備える由。賑わいを受け入れる覚悟さえあれば、確かに力をもらえる一湯である。

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  • サウナ温度 86℃
  • 水風呂温度 18℃
91

東北における勤めの終わりを告げるが如く、男鹿の地にて一夜を過ごす。例ならば森長旅館に身を寄せるところ、今回は未踏の「ホテル かぜまちみなと」に宿を取る。転職を控え、これが東北出張の名残となるかと思えば、感慨もひとしおである。

時は夜の八時半。フロントの応対は既に終了し、自動機にて淡々と手続きを済ませる。予約はドミトリーなれど、厚意によりダブルの間をあてがわれ、ありがたき幸運と心得た。

さて、念願のサウナである。水着着用との旨、1階にて無料貸出を受け、予め部屋にて身につける。2階突き当りの扉を開ければ、簡素な脱衣場に籠とバスタオル、そしてウォーターサーバーが据えられている。

いざ体を清めようとシャワーに向かうも、湯も水も、まるで泉の涸れたるかの如く反応せず。「いずれ流れ出づるか」と暫し待てど、ぽつりぽつりと落ちるばかり。運よく、先の公衆浴場にて身を清めていたが、これに頼らねば、やや難儀であったろう。

サウナ室はHarviaのストーブを据え、温度は八十度。熱すぎず、湿度による蒸しに主眼を置いた設えと見受けらる。床にバスタオルを敷き、坐して汗を待つも、シャワーの一件が尾を引き、十全に楽しめず。一度きりにて室を辞す。

水風呂と思しき桶には蓋がなされ、使用の可否が不明。加えて、整い椅子の置かれた半戸外には除雪作業中の方が煙草を燻らせており、煙が辺りを包み、心もまた曇る。

翌朝、「せめてシャワーは」と望むも、変わらぬ様子に諦めを覚ゆ。

ただし、朝食は小粥と豆乳、バゲットが丁寧に供され、これには舌鼓を打つ。心ばかりのもてなしに、感謝の念を抱かぬわけにはゆかぬ。

——楽しみにしていただけに、残念が心に濃く残る一夜であった。

中華粥

パクチーの癖といぶりがっこの燻した香りがマッチ。

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125

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.05.24

1回目の訪問

本日、我が身を預けたるは、秋田県大仙市に佇む「川口温泉 奥羽山荘」。
何やら水風呂の冷たさが尋常ならずとの評判を聞き、
この身を冷やすべく、はるばると足を運んだ次第なり。

当初、夕食は館内レストランにていただく心づもりであった。
されど、思いがけず団体客の宿泊により食事の提供叶わずとの由。
周辺には飲食店も少なく、最寄りのコンビニは約十キロ先。
旅の計画とは斯様にして崩れゆくものである。教訓として、事前の確認は肝要と知る。

さて、食事の件は一先ず置き、本命のサウナへと向かう。
ロッカーを開ければ、37番にはステッカーが貼られていた。
この山荘における一種の風物詩か、ふと頬が緩む。

身体をさっと洗い流し、まずは湯通し。
浴槽は広々としており、湯温も穏やか。心がほぐれる。

いよいよ、サウナ室へ。
二段式にして十二名ほどの収容、温度は九十六度。
対面に設置されたテレビが唯一の喧騒を運び入れるが、夜も更けた頃合いにて、客の数も少なく、実に静かなる時間を得た。カラリと乾いた室内ながら、熱が程良く、十余分にて全身しっとりと蒸し上がる。

そして、この宿の真骨頂、水風呂へ。
奥羽山脈より湧き出る伏流水の掛け流し。しかも飲用可という贅沢。
いざ身を沈めれば、噂に違わず肌がきゅっと引き締まる冷たさ。
乾いた身体が水を吸うかのように、内側から生き返る心地すら覚える。
しかも、ただ冷たいのみならず、水の味もまた格別。
清冽にして柔らかく、ここでしか味わえぬ自然の恵みである。

休憩は外気浴にて。露天には椅子一脚、内風呂には二脚。
椅子に腰を預け、空を仰げば、山の静けさと夜気が胸に沁みる。
自然と呼吸が深くなり、心がほどけてゆく。

この水風呂の力には抗えず、休憩もそこそこに三巡。
思い切り蒸され、思い切り冷やされ、ただただ整った。
心地よさとはかくも明瞭に訪れるものか。

奥羽の水、恐るべし。
食の失念すら、今は遠き記憶の如し。

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  • サウナ温度 95℃
  • 水風呂温度 11℃
133
フタバ湯

[ 北海道 ]

本日我が身を運びしは、北の地、旭川市に在りし「フタバ湯」という銭湯なり。殊に「ほうじ茶ロウリュ」なるものが名物と聞き、これは一度体験せねばなるまいと、風に誘われ湯を目指す。

まず、此処の流儀として、サウナマットは指定のものに限られるとの由。自らの撥水製の携帯マットは用を為さぬとあらば、潔くレンタルするより他なし。料金は八百円なり。汗を湯屋に置いてゆくのも、また一興かと諦める。

アメニティの類は一切設けられておらず、石鹸・シャンプーは自ら携えねばならぬ。古き良き銭湯の趣きに、少しの不便が懐かしさと共に甦る。

さて、肝心のサウナであるが、その室内は四名ほどで満席となる程の狭さ。黄金週間の只中とあってか、訪れる人も多く、我が順番を得るにも五人の待ちが生じた。室温は七十五度と表示されていたが、密なる空間のせいか、それよりも熱さを覚ゆ。

いよいよ、名高き「ほうじ茶ロウリュ」を期待し、胸を躍らせていたが、何と既に廃止とのこと。今はただの天然水のみを用いると聞き、落胆を禁じ得ず。湯煙に紛れ、嗅覚に香ばしき期待を抱いていた者としては、誠に惜しいことであった。

加えて、サウナ室内では、常連と見受けられる客人たちが話し声を交わし、時にストレッチなども始める始末。湯屋とは元来、静寂と内省の場にて、己と向き合う空間なれど、如何せん落ち着かず、十二分ほどにて退出。

次に向かうは水風呂。温度十七度。地下百五十米より汲み上げられし天然水は、肌を柔らかに包み、心地よし。冷たさは控えめなれど、喧噪の余韻を洗い流すには、ちょうど良き冷感。

休憩所として内気浴の場あり、椅子は五脚。しかしながら、空調はぬるく、外気の清々しさを想うと、やや物足りなきことこの上なし。結局、混雑の波に揉まれ、二巡にて本日の湯は締めることとなった。

この地にて、地元の方々に深く愛されし銭湯なることは、湯気の如くひしひしと伝わる。それでも我、旅の途中にて一時の静寂を求めし身としては、些か喧しき雰囲気に心を馴染ませること難く、残念を覚ゆ。

ローソン 旭川春光4条七丁目店

一番搾り

生ビールでエネルギーチャージ

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  • サウナ温度 75℃
  • 水風呂温度 17℃
146
休日湯

[ 北海道 ]

札幌市南区、定山渓なる山中に、今年の四月二十四日を以て開湯したる「休日湯」なるサウナあり。耳にすれば、洒落たる造作とて近頃評判高く、我、黄金週間の真っ只中、人の群れを覚悟のうえ、一路そこに向かう。

館の構造は、地下一階に靴を預け、三階にて受付を済ませ、二階にて湯を浴すという造り。受付は、エレベーター正面の自動発券機にて精算をなし、左奥のカウンターにて手続きをする。靴鍵と引き換えに「休日コイン」三枚を手にし、さらにロッカーの鍵は運試しにて引く。噂に曰く、当たりの鍵には何やら贈り物があるらしい。

受付の後、三階のロッカーへと向かう廊下には、まるで小さき美術館の趣。そこには、当館の暖簾絵を描いた中山信一氏の作品が並び、文化の香り漂う。暖簾をくぐりて、我が番号「153番」を探すも、最下段にて、しかも外れ。されど、斯様な仕掛け、我は好きである。

湯殿のアメニティは「HAJIMARI オーガニック」。香り芳しく、泡も細やかにして肌になじみ、体を洗う手つきもどこか丁寧になる。

いざ、サウナ室へ。収容十五名、各人に座席一つが与えられ、狭さを感じぬのは有り難き事。室温はさほどにあらずも、上段奥の席は殊に熱く、湿度また絶妙なり。ストーブは二基にして、ひとつは床近く、ひとつは中段に据えられ、配置に妙がある。噂に聞きし「ゲリラオートロウリュ」は、入室より二分後に発動せり。一気に熱が充ち、汗が滴る。十余分にして心拍数は百七十に達す。

退室し左手に水風呂あり。深さ一三〇糎、温度一八度。頭上にはミストの霧、さらに打たせ水のごとき滴りあり。我、これにて額を冷やし、心地よさに目を細める。

驚きは、外気浴の趣向にあり。ととのい椅子やデッキチェアに加え、吊るされたるハンギングチェアが二脚。宙に浮き、ゆらり揺れるその感覚、まるで夢の中。山の風景を眺めつつ、自然と一体になるとは、斯くの如き境地を指すのか。外気の温度もまた心地よく、初回にして早くも“あまみ”現る。

サウナ横にはポカリスウェットの給水器あり。飲み過ぎを戒めつつも、一杯二杯と喉を潤す。

次に、座を変えて再挑戦。前席、中席と試すも、やはり奥上段が最もととのう感あり。外気浴には三身浴の工夫ありて、全身・半身・半半身と、身体の求むままに選べる趣向、冬季にもまた安心なり。

仕上げは、ジェラートを味わう。酸味鋭いレモン、ココアの甘味、そして野趣ある木苺。どれも秀逸にて舌鼓を打つ。二階ラウンジは午後八時まで開放され、ここにて二時間ほど筆を執る。静謐な空間にて、筆もまた滑らかに進む。

人里離れたる山奥にて、斯くも豊かなる時間を得られようとは。人の少なきこともまた一興。

ジェラートトリプル

自分で味を選べるため、好みの締め方ができる

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  • サウナ温度 85℃
  • 水風呂温度 18℃
192

秋田市より北へ四十キロ。男鹿の地にあるは、森長旅館。今回の旅で、最も心躍らせていた蔵サウナを体験せんと、吾輩、車を走らせた。

この宿、現存する建物は築九十五年を超え、国の登録有形文化財。往時の蔵を改装し、サウナに仕立てたと聞けば、訪ねぬ訳にはいかぬ。

橙の暖簾をくぐると、気さくなご夫婦が笑顔にて出迎えてくれた。彼らの熱量は、ただの挨拶にとどまらず、「すべての場所にこだわりがありますからね!」と、サウナへ向かう途中まで、語りが止まぬほどであった。

ハット・ハンドタオル・大判バスタオルが料金に含まれており、マットを敷かずとも汗を持ち帰るドイツ式。奇数日は男性が蔵サウナとのことで、運もまた我に味方した。

二階にて着替えを済ませ、階段を降り、まずはシャワーを浴び、サウナ室へ。

サウナ室の三段目、ストーブ正面にて瞑想に入る。
目を閉じると、ヒバの香が鼻先に届き、心がすっと沈む。温度は九十五度、ロウリュは霧吹きで行う。
「ジュジュッ」と音を立てるその瞬間、湧き上がる熱に全身が包まれ、やがて滝のような汗が。

加えて石壁へのウォーリュも可能ときた。
惜しみなく霧を振りまき、湿度を加えれば、まさに我が心拍も百七十を超え、熱に抱かれてひとときの陶酔に浸る。

サウナ室を出て、一秒以内に浴びられるシャワーがまた圧巻である。汗を流し、左手の樽水風呂へ。水温は十三度、深さも適度。蛇口から頭へ直接水を浴びれば、「ア゛ァ゛……」と声が漏れる。これは初めての快感であった。

一階のアディロンダックチェアにて、タオルを身にかけ、瞑目す。聞こえるは水滴の音のみ。驚くほどのスピードで整う感覚。導線の無駄のなさが、その深さを演出しているのだろう。

今日は奇跡的に貸切状態であり、二時間で四セット、存分に満喫。二階のインフィニティチェアでもう一度深呼吸すれば、その場に骨を埋めたくなるほどの幸福であった。

サウナの後は、男鹿塩レモンアイスキャンデーを一口。三層構造となっており、塩味・甘味・酸味のバランスに舌が喜ぶ。加えて、無添加のザクロジュースをいただけば、「オロポよ、さらば」と思わず口に出るほど、クエン酸が体に沁み入る。

そして何より、スタッフ小山氏の語りが、この旅の余韻を深めた。彼が歩幅を測り、全国のサウナを巡り、
導線と湿度と温度と空気の流れを一つずつ検証した話には、吾輩、聞き入らずにはいられなかった。

ステッカー、サウナハット、クラフトビール、手拭いまで購入。サウナハットは数に限りあり、通常は販売もされていないという。
——もはや、森長旅館の虜である。

品質は極上、あとは認知されるのを待つのみ。
ユーランドを超える日も、そう遠くはあるまい。

男鹿塩レモンアイスキャンデー

味覚が三種ものアイス。サウナ後にこれは格別である。

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  • サウナ温度 95℃
  • 水風呂温度 13℃
215

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.05.01

1回目の訪問

本日、盛岡を発ちて三時間余。
目指すは秋田、金浦温泉(このうら)の湯宿なり。
早朝六時より始まるという朝ウナを目指し、我、いざ宿に身を寄せた。

この宿、元は明治七年創立の大竹尋常小学校を改装したものとか。されど、建物内は至って清潔、廊下や壁に往時の学び舎の面影はさほど残らぬ。ただ、校名の掲げられた看板や、休憩所に鎮座する暖炉、畳の香漂う和室にふと、時の遺香がよぎるのもまた一興である。

さて、浴場は内湯のみながら、二つの浴槽を備う。
白く濁りし硫黄鉱泉と、稀有なるラジウム鉱泉。

浴場の扉を開けるや、漂う硫黄の香気。
草津を思わせるこの匂い、ただならぬ効能を予感させる。ラジウム鉱泉は、北投石(ほくとうせき)という
世界に台湾の北投温泉と秋田・玉川温泉にしか産出せぬ希少鉱石を用いているとのこと。なるほど、これぞ温泉の極み。

身体を洗い、まずは硫黄鉱泉にて湯通し。
湯の肌あたり柔らかく、気持ちがすっと静まっていく。

いざ、サウナへ。朝の時刻ゆえか、客は数名ばかり。
室内は二段、六名ほどの収容。温度は九十三度、
さほど高温というほどではないが、ここでセルフロウリュの真骨頂を知る。

注ぐ水は、あのラジウム鉱泉。
蒸気が立ち昇ると同時に、肌がじわじわと包まれ、
心拍に穏やかな火が灯る。十二分、無理なく蒸されることに満足を覚える。

そして水風呂へ。こちらも硫黄泉。
癖になる匂いと、ほどよい冷たさにて、
「ああ、確かに休んでいるのだな」と、心が呟く。

ととのいの場は、外気浴。
デッキチェア一脚、ベンチ一脚。迷わず、陽だまりの椅子へ。鳥の声、微かな車の音。森のなかでまどろむような、
まことに安らかな時間である。思わず長居してしまう。

合計三巡のサウナ。
締めくくりはラジウム鉱泉にて、静かなる余韻とともに湯に身を委ねる。

食事処もお土産も整い、心も満ち足りた。
——秋田に再び来ることがあらば、
この金浦の湯を、我は再訪せずにはおられぬ。

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  • サウナ温度 93℃
  • 水風呂温度 15℃
221
古戦場

[ 岩手県 ]

岩手の名サウナ、古戦場。
「サウナイキタイ」岩手県内第一位という触れ込みは伊達ではなく、全国の愛好家たちが幾度となく足を運ぶという。念願叶い、いよいよの初訪問である。

外観も然ることながら、内装の趣向にまず心を奪われる。どこか懐かしさと清潔さを同時に纏い、随所に温かい工夫が施されている。グッズ売り場も充実し、思わずmokuタオルを三枚、トートバッグを一つ購入。スパバッグは再販待ちとのこと。こればかりは致し方ない。

浴場に足を踏み入れると、クラウドファンディングへの感謝の言葉があちこちに掲げられている。その一枚一枚に、四代目当主の熱き想いが滲み、まだ湯にも入らぬうちに胸が温まる。

さて、サウナは二つ。薬草サウナと溶岩サウナである。

まずは薬草サウナへ。
定員十名ほど、室温九十六度、湿度も高く、まさに理想の環境。最上段、ストーブの前に座ると、漢方の芳香が鼻腔を満たす。三分で汗がじわり、ロウリュの応答も見事で、前列では肌に火花が散るような熱を感じる。まさに、今、強い刺激を欲していた我が身にぴたりと寄り添う。セルフアウフグースを頂戴し、滝汗が止まらぬ十余分。心拍は一七〇を超える。

そして水風呂へ。井戸水の掛け流し、十六度。
ひんやりとした滑らかな肌触りが、熱で火照った身体をすっと包む。冷たさではない、優しさを感じる水である。

そして何より、驚くべきは外気浴。
七脚のデッキチェアの正面には、まさに満開の桜。
その下でインフィニティチェアに身を預け、春風に吹かれながらただ静かにととのう。あまみが浮かび、時間が溶ける。これほどの幸せが他にあるだろうか。

二巡目は、鳥海山の溶岩サウナへ。
室温百度。五分後、セルフロウリュで白樺の香を愉しむ。それでも、なぜか薬草サウナのほうが体感は熱い。香りのせいか、湿度の違いか。

三巡目は再び薬草サウナへ。
この熱さ、まことに癖になる。何度でも戻ってきたくなる魔力がある。

最後は、サウナの締めとして盛岡冷麺を。
具材たっぷり、麺はもちもち。湯上がりの体に心地よく、実に美味い。

——創意と工夫に満ちた、個性派の名サウナ。
ここには、古戦場でしか味わえぬととのいがある。
再訪を心に誓いながら、私は静かに暖簾をくぐった。

盛岡冷麺

旨い、のひとこと。ぴょんぴょん舎に寄らなくてもいいかと満足。

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  • サウナ温度 100℃,96℃
  • 水風呂温度 16℃
173

仙台より車を走らせ、石巻市は道の駅「上品の郷(ふたごの湯)」に足を伸ばす。

含鉄塩化物泉なるものが皮膚病や婦人病に効くという話で、宮城県内ではここ一処しかないとのこと。入浴料は六百五十円と良心的、道の駅とあって土産物の品揃えも賑やかである。

さて、浴場に足を踏み入れる。湯船がふたつ、サウナ、水風呂。構成は極めて素朴なものである。
ただ、注がれる湯はいずれも茶褐色に濁り、どこか重みを湛えている。これが鉄泉というものか。体を洗い、檜の大浴槽に身を沈めると、循環濾過のためか色は幾分薄まっており、有馬温泉を彷彿する。

湯の縁に身を預けて眺めれば、どこか緑がかった色合いが目につく。思えば、これはヨウ素か。ヨウ素泉なるものには初めての入浴である。泉質の希少性もあいまって、得も言われぬありがたみを覚える。

いざ、サウナへ。室温九十五度、十名ほどの収容。
広さはないが、常連の賑わいが、ある種のぬくもりにも似て落ち着きを与える。テレビを正面に、黙々と熱を浴び、十分。

そして、今回の白眉、「源泉かけ流し」の水風呂へと身を沈める。湯よりもさらに濃い茶褐色の水が、静かに身体を包む。水温は十八度ほど。冷たすぎず、されど芯まで冴えわたる心地よさ。ずっと入っていられる、という表現が、これほど適切なものかと思う。

内湯、外気浴ともに椅子はふたつ。
外の空気に当たりながら、ただ静かに呼吸を整える。
二巡、三巡と重ねても、身体は芯から温まり、冷める気配がない。鉄泉の力というものは、まことに恐れ入る。

さて、最後は一杯。
いただいたのは、石巻産の牡蠣と金華塩を用いたクラフトコーラ、その名も「牡蠣くけコーラ」。一見すれば奇をてらったかに見えるが、実に、スパイスの香りが際立ち、深みのある味わい。シナモン、クローブ、カルダモン——これらが調和し、自らがかつて作っていたクラフトコーラの記憶を呼び起こす。

牡蠣という名に惑わされることなかれ。
これは「コーラ」として、正々堂々と美味である。
湯に浸かり、火に蒸され、水に冷やされ、コーラで喉を潤す。

——そういう日もまた、よい一日なのだと思う。

牡蠣くけコーラ

クラフトコーラ王道の味。スパイスの香りが立つ。

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  • サウナ温度 95℃
  • 水風呂温度 18℃
132

本日、仙台市内にある「天然温泉 仙台コロナの湯」へ赴く。聞けば、サウナの他に「岩盤浴のロウリュアトラクション」なるものがあるという。物は試し。ひとまずは、どちらも味わってみることとした。

まずは浴場へ。内湯も露天も、広く、清潔で、どこか落ち着く。身体を洗い、露天の炭酸泉で湯通しを済ませてから、「オートロウリュ・サウナ」へと向かう。

サ室はタワー状にして広大。ストーブは左右に二基据えられ、室温はおよそ百度。湿度も申し分なく、入室して早々、汗が滝のように流れる。六分を過ぎる頃には心拍百七十を越え、肌がヒリつくほどの熱に包まれる。だが、それが良い。実に癖になる。

室内は静まり返り、客のマナーも良く、じっくりと蒸されることができる。十分後、水風呂へ。十四度。ハッカの香りが仄かに漂い、気持ちが和らぐ。百度の熱から十四度の冷水へ。この温度差が、なんとも言えぬ快楽を生む。

休憩には内湯に椅子五脚、外気浴に椅子八脚とデッキチェア。水気を拭い、デッキチェアに身を預ければ、春先のような外気が頬を撫で、ああ、これぞ「ととのい」かと、思わず空を仰ぐ。

さて、ミストサウナにも入ってみた。六十度。悪くはないが、正直、物足りない。結局、二巡目・三巡目ともに、先ほどの高温サウナへと戻る。サウナの熱にXiaomi bandもついに力尽き、電源が落ちる。最後は炭酸泉にて締める。なるほど、これがここの「名物」なのかもしれぬ。

そして、心待ちにしていた岩盤浴である。
「フォティア(五八度)」「セラピア(三八度)」「ミロディア(四八度)」の三室。アトラクションのあるのは、最も高温の「フォティア」。

ロウリュの始まる十分前から室内に入る。最初はただの岩盤浴、変哲のない静寂。だが、時が来てロウリュが始まると、光が灯り、熱がぐっと肌に食い込んでくる。これは…思いのほか気持ちが良い。

そして、締めは「サ飯」である。
カツカレー、塩ダレキャベツ、ふぐ皮ポン酢、生ビール。宿泊者はドリンク一杯の無料サービス付き。

まことに、出張の疲れも吹き飛ぶような湯処であった。
——この一日、蒸されて、冷やされて、満たされて。
帰り道の足取りも、どこかふわりと軽かった。

カツカレー

衣がサクサク。温浴施設のカツカレー、何故旨いのだろう。

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  • サウナ温度 100℃,60℃
  • 水風呂温度 14℃
97

昨日は仙台出張にて、ドーミーインExpress仙台シーサイドに宿を取る。お目当ては、隣接する海神の湯のサウナ。到着が遅れしゆえ、今朝は朝ウナに臨むこととなった。

ドーミーインはさすがである。アメニティの充実は言うに及ばず、ロッカー、洗い場、ドライヤーに至るまで、いずれも行き届き、宿の矜持すら感じさせる。

身を清め、いざサウナへ。室内は三段構造、二十分ごとのオートロウリュが施される。運良く三段目が空いており、そこに腰を下ろす。温度九十六度、乾いた熱が肌を刺すようで、汗の量はさほどではないが、熱そのものはしっかりと感じられる。

その後、水風呂へ。水温十六度ほどか、水流もなく、じっと身を沈めるにはちょうどよい。続いて露天に出て休憩。しかし、思いのほか冷えが早く、三分と持たずに断念。そのまま露天風呂へと身を沈める。

湯は広く、まろやかにして深く温まる。「もう少し、サウナ前に湯で体を温めておくべきだったか」と、己の浅慮を省みるひとときである。

湯上がりには、朝はピルクル、夜にはアイスバーの無料提供があるという。かような細やかなもてなし、まさにドーミーインの真骨頂であろう。

——熱く蒸され、静かに湯に浸る。長くじっくりと過ごしたい、そんな朝にふさわしい宿である。

ピルクル

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  • サウナ温度 96℃
  • 水風呂温度 16℃
75

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.03.16

1回目の訪問

汗蒸幕を求め、湯の郷 絢ほのかへ。温泉、サウナ、岩盤浴すべて込みで千七百円。これは良心的と言えよう。

まずは浴場で身を清め、高温サウナ「ロッキーサウナ」へ。三段構造、九十六度、三十分ごとのオートロウリュ。 最上段に座し十分、乾いた熱が体を包む。発汗も上々、水風呂は十六度。冷たさにはやや欠けるが、心地よい。

さて、本題の岩盤浴。

汗蒸幕は満席。他に「宝蒸洞」「美蒸洞」の二種あり、まずは中温の宝蒸洞へ。温度は程よく、二十分も横になれば、汗はびっしょり。少々休憩の後、いざ汗蒸幕へ。

扉を開くと、壁にはびっしりと板が立て掛けられている。寝るだけでなく、好きな姿勢で寄り掛かれる造り。温度は六十度と高めで、発汗性は見事。じわっと温まり、心地よさがじんわりと広がる。汗蒸幕二十分 × 氷涼洞(クールダウンルーム)十分を二巡。 肌が引き締まり、艶が増すのが分かる。いやはや、これは素晴らしい。

岩盤浴を終え、再びサウナへ。

露天のバレルサウナは九十五度、セルフロウリュ可。ただ、熱は上に溜まり、足元は冷える。胡座を掻くのが肝要である。続いてスチーム塩サウナ。室温六十度、ビートバンを敷き、発汗の後、塩を肌に塗り込む。殺菌・消毒効果とスクラブ作用が合わさり、老廃物が取り除かれるという。いざ試すと、思いのほか発汗し、塩を流した後は肌がつるりと滑らかに。これは面白い。

温泉もそれぞれに趣向が凝らされ、長くゆっくり寛げる。されど、やはり汗蒸幕の快さとその効果には驚嘆した。これは、また行くしかない。

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  • サウナ温度 60℃,96℃
  • 水風呂温度 16.4℃
55

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.03.10

1回目の訪問

秋田温泉プラザ

[ 秋田県 ]

昨夜は秋田温泉プラザに宿を取り、夜更けの到着となったため、本日は朝ウナから始める。

まずは、五分の湯浴み。泉質は驚くほどとろりとしており、肌を包み込むような感触がある。体の芯まで穏やかに温まり、朝の静けさとともに、心も落ち着いていく。

続いて、サウナへ。古き対流式、L字型二段と一段、その横にベンチ。 温度は九十一度、程よくじっくり蒸される。ユーランドの鋭い熱とは異なり、長く身を預けるには適している。

水風呂は十三度ほどか、冷たさが心地よい。三十秒の後、露天の椅子へ。秋の朝の冷気が頬を撫で、じんわりと調いが訪れる。

夜は賑やかと聞いていたが、朝は静かで、ただ湯と熱に身を委ねるひととき。サウナも良いが、何よりも温泉の泉質が秀逸である。

ここでは、湯こそが主役。 サウナに浸るも良し、ただ湯に身を沈めるも良し。秋田の朝、かくも贅沢な時間が流れていく。

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  • サウナ温度 91℃
  • 水風呂温度 13℃
63

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.03.09

2回目の訪問

昨夜はチムジルバンを堪能し、そのままクォードで一泊。今朝は、かねてより楽しみにしていたかまくら型汗蒸幕「ハンジュンマク」へ。

横手の冬の伝統行事「かまくら」を模したドーム型の室内。ヒマラヤ岩塩ブロックを配した岩塩サウナと聞けば、遠赤外線の恩恵も期待できる。

まず一巡目。入口は低く、頭をかがめねばならぬ。二つの扉を抜けると、座席は円卓状。ストーブ前が特等席とのこと。温度九十度、湿度は低め。されど、かまくら型ゆえか、熱の巡りが均一である。

通常ならば、ストーブに面した側からじわじわと温もるものだが、ここでは八分にして足先まで熱が届く。驚くべき浸透力。汗はとめどなく流れ、無理なく十分を過ごす。

さて、水風呂へ。桶で汗を流した刹那、「おや?」と首を傾げる。水温が、思いのほか低い。期待を抱きつつ身を沈めれば——冷たい、されど心地よい。思わず「あぁ…」と声が漏れる。それもそのはず、水温は十三度。レビューよりもさらに冷たく、肌を引き締める。

九十秒の冷水浴の後、内風呂のととのい椅子へ。体が沈み、思考は溶け、ただ静けさが広がる。これは調う。

サウナ十分×水一分半×休憩八分を三巡。均一な熱、水風呂の冷たさ——かくも完璧なる調いを、他に知るか。

感動した。また宿泊するのである。

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  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 13℃
49

湯煙漱石の「蒸されて候」

2025.03.08

1回目の訪問

夜道を二百キロ走り、初めてのクォードへ。ビジネスホテルと聞けば、凡庸な浴室を想像するが、ここには汗蒸幕かまくら型サウナやチムジルバンが備わっている。秋田市内が目的地ながら、思わずここで足を止めたくなる魅力がある。

今宵はチムジルバンを試す。韓国式の低温サウナ、室温五十度。床と壁に鉱石が敷かれ、五百五十円で利用できるとは、なんとも良心的だ。受付を済ませ、浴室で身を清め、軽く温まる。発汗を促すには、事前の温浴が肝要である。

専用着に着替え、「岩塩美房」と「黒ヒスイ美房」のいずれかを選ぶ。まずは黒ヒスイ美房へ。誰もおらず、静寂の中、うつ伏せで十分。じんわりと汗が滲み、次に仰向けになれば、心地よさに思わず眠気が差す。二十分の温浴後、休憩スペースで熱を冷ます。水にこだわらぬ身には、ウォーターサーバーがありがたい。

次に岩塩美房へ。先ほどより熱が伝わるのか、三分で汗が出始める。じわりと芯から温まり、三十分の温浴。再びクールダウンし、最後の一巡も岩塩美房で締める。

——嗚呼、温石の熱とは斯くも穏やかに、かつ深く身を包むものか。汗と共に、日々の疲れも静かに溶けゆく心地がする。上京した頃、西武新宿線に揺られ、おふろの王様の岩盤浴へ通ったものだが、久しく忘れていた温もりに、ふと懐かしさを覚えた。十分に寛ぐことができた。明朝は、汗蒸幕かまくら型サウナを試すとしよう。

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