天然温泉 仙台コロナの湯
温浴施設 - 宮城県 仙台市
温浴施設 - 宮城県 仙台市
本日、仙台市内にある「天然温泉 仙台コロナの湯」へ赴く。聞けば、サウナの他に「岩盤浴のロウリュアトラクション」なるものがあるという。物は試し。ひとまずは、どちらも味わってみることとした。
まずは浴場へ。内湯も露天も、広く、清潔で、どこか落ち着く。身体を洗い、露天の炭酸泉で湯通しを済ませてから、「オートロウリュ・サウナ」へと向かう。
サ室はタワー状にして広大。ストーブは左右に二基据えられ、室温はおよそ百度。湿度も申し分なく、入室して早々、汗が滝のように流れる。六分を過ぎる頃には心拍百七十を越え、肌がヒリつくほどの熱に包まれる。だが、それが良い。実に癖になる。
室内は静まり返り、客のマナーも良く、じっくりと蒸されることができる。十分後、水風呂へ。十四度。ハッカの香りが仄かに漂い、気持ちが和らぐ。百度の熱から十四度の冷水へ。この温度差が、なんとも言えぬ快楽を生む。
休憩には内湯に椅子五脚、外気浴に椅子八脚とデッキチェア。水気を拭い、デッキチェアに身を預ければ、春先のような外気が頬を撫で、ああ、これぞ「ととのい」かと、思わず空を仰ぐ。
さて、ミストサウナにも入ってみた。六十度。悪くはないが、正直、物足りない。結局、二巡目・三巡目ともに、先ほどの高温サウナへと戻る。サウナの熱にXiaomi bandもついに力尽き、電源が落ちる。最後は炭酸泉にて締める。なるほど、これがここの「名物」なのかもしれぬ。
そして、心待ちにしていた岩盤浴である。
「フォティア(五八度)」「セラピア(三八度)」「ミロディア(四八度)」の三室。アトラクションのあるのは、最も高温の「フォティア」。
ロウリュの始まる十分前から室内に入る。最初はただの岩盤浴、変哲のない静寂。だが、時が来てロウリュが始まると、光が灯り、熱がぐっと肌に食い込んでくる。これは…思いのほか気持ちが良い。
そして、締めは「サ飯」である。
カツカレー、塩ダレキャベツ、ふぐ皮ポン酢、生ビール。宿泊者はドリンク一杯の無料サービス付き。
まことに、出張の疲れも吹き飛ぶような湯処であった。
——この一日、蒸されて、冷やされて、満たされて。
帰り道の足取りも、どこかふわりと軽かった。
男
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