福久旅館 サウナfuku-Q(ビジネス旅館 福久)
銭湯 - 山口県 宇部市
銭湯 - 山口県 宇部市
【「不思議の国のアリス」が好きなあなたへ】
お仕事で宇部に来たわたくし。
帰りの飛行機まで時間があったので、炭鉱跡をぶらぶらして汗びっしょりわたくし🥵
空港近くで都合いいサウナを探していたら、ひとつだけ、あったの。
宇部岬で降りたわたくし。
駅前に風情がある旅館。サウナの看板。
入り口真っ暗でやってるのかもわからない...。
勇気を出して足を踏み入れたわたくしは、
不思議なサウナ体験をすることになったの。
真っ暗な入り口で、「こんにちわー(^^)」したわたくし。
すると暗い廊下の奥から、「週刊ストーリーランド」に出てきそうなをばあさまがゆっくり歩いてきたの。
おばあさまに代金を払うと、「奥だよ」と言ってをばあさまは厨房に消えて行ったの。
真っ暗な廊下を抜けると、中庭みたいな空間があったの。
眩しい太陽の光が注ぎ、セミの声と風鈴の音色だけが聴こえていたの。
その空間の奥に、浴室入り口があったの(男湯は右)。
扉をガラガラしたら、脱衣場で扇風機がまわっていたの。
浴室開けっぱで、ちいさなお風呂が3つ並ぶ浴室に、午後の日差しが差し込んで、キラキラしていたの。
まん中の水風呂で、先客のをじさまがお口をぽかんと空けて天井を見つめて昇天していたの。😌
蛇口から注がれる水風呂だけが響いていたの。
カラダを清めたわたくしは薬湯?みたいなぬる風呂に入ったの。
をじさまは微動だにせず昇天していたの。😌
わたくしは向かい側のサウナ室に入ったの。
なかなか熱い。ストロングなサウナだったの。
サウナ室を出ると、をじさまはまだ微動だにせずに昇天していたの。😌
これホントに昇天してるのかな?と思ったわたくしだけど、わたくしがシャワーを浴びていたらいきなり初期のファービーみたいにお目目をぱちくりさせて動き出したの。安心したわたくし😮💨
お待ちかねの水風呂は...ひャん!ちめた...くはない。
けっこうぬるい。でも不思議とここちよくて、ずっと入っていたくなる水風呂だったの。
そんなことささいなことなの。この時のわたくしは、カラダぢゃなくて、心でととのっていたの。
情緒があふれすぎて、不安定だったの。
しばらくぼーっとして、
浴室を出て、着替えたわたくし。
扉をガラガラしたら、そこには夏があったの。
気づいたら、わたくしは、なんとなく、夏だったの。
暗い廊下を抜けて、入り口でをばあさまに挨拶をして、
外に出たの。
振り返ると、をばあさまの姿は消えていて、真っ暗な廊下から、風鈴の音色だけが聴こえていたの。
そしてわたくしは、遠い目をしたの。😌
〜Fin〜
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