のざらし

ここのところは仕事が立て込んでいて、なかなかゆっくりサウナにフケる時間が取れない。まだまだ忙しさに終わりは見えないけれど、今夜は少しだけ早めに残業を切り上げて、えごた湯でミニエスケープを試みた。
とはいえ、僕はえごた湯でのサウニングは「当たれば大きいけどハズレの可能性も十分にある」ギャンブルだと思っているフシがある。サウナ自体は申し分ないのだが、（銭湯サウナにこんなことを要求するのもなんだけど）規模の小さめの人気施設のえごた湯では、タイミングによって混雑度と民度の波がかなり大きいのだ。
今夜はやや遅めの時間だったことも幸いしてか、そこそこの規模の御一行様とちょうど入れ違いでチェックイン。サ室も水風呂も休憩でも難民になるタイミングはなく、比較的静かな環境で落ち着いてサウニングができた。そもそもサウナの室温も高く、水風呂は冷たく、半地下室内の脱衣所は冬でも暑すぎず寒すぎずなので、空いてさえいればよっぽどキマる環境なのだ。これだけのクオリティのサウナが、なんと850円で入れてしまうのだから、やっぱりそれは混むわけで。

いつまでも夏の格好をしていたら、近頃はだいぶ朝晩が肌寒くなってきた。夏好きな僕からすれば、秋の訪れは「暑さからの解放」というよりかは、「あの激しい季節に別れを告げる寂しさ」の方が大きいのだけれど、最近は夏が暑すぎるせいであまり誰にもわかってもらえない感情になってしまった。
それはそれとして、やや涼しいこの頃の気候はだらだらと外気浴をするサウナにはぴったりなわけで、今日あたりは夏への惜別を込めてのサウニングといこうじゃないかと、平日ながらに街へ繰り出した。

時間的に遠出をする余裕はなかったので、今日は池袋エリアで勝負。池袋の外気浴といえばまず脳裏を過ぎるのは大正義レスタ様だが、調べてみれば今日は閉館日なのだとか。どうせダウナー系な僕の気持ちは陽キャのレスタ様にはわかるまい…と、謎の強がりをかます僕の行く先といえば、もうCIO一択なのである。

CIOの何がいいって、ちっさいサウナ室でバチバチに熱いオートロウリュもそうなんだけど、個人的には外気浴スペースになってるあの薄暗いバルコニーが至高なのだ。まるで世界から忘れられたかのようなビルとビルの隙間にあるバルコニーでプラ椅子にもたれていると、このまま自分が暗がりに溶けてこの世から消えていってしまうんじゃないかと思えてくるのだが、これもまた不思議と心地よい。むしろサウナの醍醐味って、自己と世界の境界線が曖昧になる瞬間にあると思っているので、その点においてCIOのバルコニーは強い。

色々書いてしまったが、レスタとCIOの優劣を語るとかそういうつもりはなく。ただあのバルコニーの不思議な魅力に救われる魂があるということは、どこかに書き残しておきたかったのだ。

今週月曜お邪魔したROOFTOPに、また今日も行ってしまった。仕事が若干暇なのがいけないのか、僕が怠け者なのがいけないのか、はたまた夏が暑すぎるのがいけないのか、ROOFTOPが楽園すぎるのがいけないのか…。
今回は15時過ぎのチェックイン。日中にゲリラ豪雨があり、気温は盛夏にしては低めになってきたので、外気浴の上では絶好なコンディション。3セット目の休憩に入る頃には17時が近くなっていたが、日差しがだいぶ傾いてきたこともあり、ずいぶん過ごしやすい気候になっていた。それにしても、17時ってまだまだ明るい時間帯だと思ってたけど、思ったよりも夕方が来るのが早くなった気がした。もう8月の中旬になってるんだもんなぁ。

真夏の暑さに終わりが見えないと思っていたけれど、夏もだんだん終わりに近付いてくるのかもしれないと思うと、早くも寂しい気持ちになってきた。この暑さは苦しいけれども、しっかり味わって残りの時間を過ごしていきたいな。

今年の夏は暑すぎる！　なんて、もう当たり前すぎて口に出すのも憚られる毎日。出勤しただけで朝から汗でべとべとになってしまうので、もうずっとサウナにいたいくらいの気分で生きてるから、必然的に仕事に区切りがつくとサウナに足が向いてしまう。今日は12時過ぎに退勤をキメて、その足で西荻窪に向かった。
真夏の暑さがキツイって話をしてるのに、なぜ完全外気浴のROOFTOPに……という疑問を持つ（ようなマトモな人は、そもそもサウイキのレビューなどを読まない）とは思うのだが、あえて夏のルーフトップの良さを語るならば、「サウナ→水風呂を経由することで到達できる無敵モードで、夏の空気を存分に堪能できる」というところだろうか。抜けるような青い空、大きな入道雲、吹き抜ける南風……明るさに満ちた夏の空気を手っ取り早く・不快感なく味わいたいとなると、ROOFTOPの環境が最高、という結論になるのだ。

というわけで、今日は暑さの盛りの14時にチェックイン。外を少し歩いただけでも吹き出してくる汗をシャワーで流し、いざサ室に足を踏み入れる。比較的空いている時間だったからか、サ室の室温も高めでキープされており、室内も静かで快適そのもの。6〜7分でいい加減に身体が熱されたところで、水風呂のバスタブへ。夏のサウナはいかに水風呂できっちり冷やせるかがポイントになるがゆえ、はやる気持ちを抑えて15℃のバスタブにじっくり浸かる。そして準備が整ったところで、いよいよ屋上のインフィニティチェアから夏の大空へとテイク・オフだ。

それにしたっていつも思うのだが、こんなクソ暑い夏に、さらにクソ暑い部屋に入った後、冷たい水風呂に入ってからぼんやり浮遊するということ営み、あまりにも贅沢ではないだろうか。サウナの外には忙しない東京の暮らしがひしめいているわけだが、それを忘れて夏を堪能できるROOFTOPは、西荻窪駅徒歩3分の避暑リゾートと言っても過言ではないだろう。

この頃の僕のサウナライフといえば、落ち着ける「いつものところ」のヘビロテになっている。安寧の地が見つかったのは悪いことではないが、サウナー駆け出し期のようなみずみずしい新規開拓意欲はどこへやら、といった状況だ。
しかしこの頃、そんな閉塞を打ち破る方法となりつつあるのが、「カーシェアを借りてゴルフ練習に行くついでのサウナ遠征」というプランである。ナイトパックでカーシェアを借りてしまえば、料金も移動の手間も最小限に、公共交通機関では行きづらいサウナを楽しむことができるのだ。そんなこんなで、今日は埼玉南部に狙いをつけてサウイキを眺めていると、「ヘヴン」の名を冠するサウナが草加市役所のすぐ隣にあるではないか。役場の隣に天国があるなんて、なかなかないぞと興味をそそられ、チャレンジしてみることにした。

施設は草加市役所の向かいのビルの地階。中に入ると受付のお姉さんが丁寧に説明をしてくれるので、初めてでも安心だ。脱衣所も含めて内装はカジュアルな雰囲気で、いわゆる昭和銭湯サウナとは一線を画している。
浴室に入るとすぐ右手にサ室があるが、その前の洗体は奥の立ちシャワーで済ませよう。仕切りの壁が浅めなので、周りに飛沫を飛ばさないように気をつけよう。さらに右奥に浴槽があるが、これは水風呂なので要注意だ。
受付でも説明があるが、浴室入ってすぐのところの棚は自分の番号のボックスに私物を入れられる。その隣に立てかけてある黒いサウナマットは好きなものをどれでも使って大丈夫そう。使い終わったらサ室を出て右手のカゴに戻しておこう。細かくホスピタリティが行き届いているのが好印象。

さて肝心のサ室だが、入ってみるとどこに座ろうか迷うくらいにおもしろい形をしている。右手のひな壇、左手の階段上のベンチが中央のストーブを囲む形になっており、さらに奥の小上がりの方には別のストーブが置いてある。今回は左手階段と右のひな壇に座ってみたが、熱さはどこもそこそこ。どこに座るとどういう熱さの感じ方なのかは、引き続き訪問して確かめてみたい。

水風呂は程々の広さがあり、水温もほどよく冷えていた。サ室が広すぎるので、アウフグース終わりなどタイミングが重なると待ちあいになることはあるが、そこはご愛嬌。
そして浴室から階段を下れば、広々とした外気浴スペースがある。サウナパンツの着用が必須なのは、周辺環境からすればやむなしではあるが、逆にこんな街中に外気浴スペースをしっかり確保できたところがここのヘヴンたる所以だろう。

立地的には日本で屈指の有名サウナが近隣にあるとはいえ、これだけサウナーの痒いところに手の届くサウナであれば、すぐに人気施設になってしまいそうなもの。ぜひまた再訪したい。

空の青が抜けるような鮮やかさに染まる夏が来ると、ROOFTOPに行きたくなる。こんな暑いのに外気浴なんてできない？だなんて、そんなことはナンセンス。「心頭滅却すれば火もまた涼し」とは唐の詩人の言葉らしいが、さしずめ現代なら「サウナに入れば真夏日もまた涼し」ってところだろうか。また頭のおかしいことを言ってるみたいになってしまったが、きっとサウナーの皆さんならわかってくれると願っている。
さて、ROOFTOPはわりと久々の訪問なのだが、その間にポンチョが夏用になったんだとか。ま、そもそもポンチョが必須になってしまったことに若干の無念さは感じていたのだけれど、乾きやすい素材になったとのことで、ものは試し。

この日は諸事情でチェックインは13:00頃。よりによってこんな暑い日の一番暑い時間帯になってしまったのだが、そのおかげか店内はだいぶ空いており、サ室の温度もしっかり100℃をキープできていた。夏だからか汗は出やすく、各セット6分前後でいい仕上がりになれたので水風呂へGO！空いてるせいか、水風呂の水温も安定していてありがたい。
きっちり冷えたらいよいよ新ポンチョでの外気浴！素材は薄手でやわらかく、かつ若干ヒダヒダしていて肌あたりも涼しい感じ。サウナ後の休憩中に「身体の周りにオブラートが出現したような感覚」に陥ることがあるかと思うのだが、あの感覚とポンチョがふんわりと同調しているように感じて、事前の予想よりもずいぶんと気持ちよく外気浴ができた。そしてインフィニティに横たわりながらふと思い出したのだが、去年の夏は日焼け防止のため、バスタオルを身体に乗せて外気浴してたんだった。そう考えるとバスタオルよりも新ポンチョの方が使い勝手が良いわけで、今年は夏こそROOFTOP！という気分になってきた！どうぞ引き続きよろしくお願いします！