神仏湯温泉
銭湯 - 北海道 小樽市
銭湯 - 北海道 小樽市
何だか足元がふらつく
地に足が着いていないような
地面からちょっととだけ浮いているような
ワンダーな感覚
--まあいいか
さて、週末
さしてイベント事無き週末は
「アテ」を求めての彷徨となる
この前のフルーティな麦焼酎に魂を奪われてしまったので
寄り添う「アテ」が必要なのだ
市場の魚屋で大きな鰰(はたはた)の一夜干しが目に留まる
良き塩をサッと振ってパリッと焼き上げると最高だろう
淡白な白身なのに脂が乗っている
小柄なのに笑顔が大きいベッピンさんみたい
これだけで定食の主役を張れる
果物屋には無花果(いちじく)があった
中々の値段だけれど好物には逆らえないし麦焼酎とは名コンビなので購入
徘徊が西へ西へと向かい、小樽に至るのはよくある話で
ちょうど昼時なので「神仏湯温泉」の熱湯をいただくことにする
良い銭湯には良い常連がつくものだ
常連のおじちゃんたちの会話が耳に心地よい
絵にかいたようなサ・銭湯
この空間だけで一流のジャパニーズアトラクションとして成立するだろうが
五月蠅い人たちには来てほしくない
ボクを挟んで両隣のじいちゃん達の会話が聞こえる
「仁さん、前の日までピンピンしてたのに急だったな」
「おうよ、俺たちの歳になると迎えがいつ来るかなんてわからんさ」
「何か言い残したことはないのかねえ」
--この会話に他人事感を全然感じない
いつ何があっても不思議じゃないのはボクの世代だって同じだ
その当事者になった時に伝えられなかったことが何かあるのはとても寂しい
ここの小さなサウナが優しい熱さなのを良いことに
「生きているうちに言っておきたい事」を考える
だが、おかしな事に
浮かんでくるのは
「言っておきたい事」ではかく「言ってみたい事」ばかり
「オイラにゃ、この街は狭すぎるぜ」とか
「そうね、高いものから順に2貫ずつ握ってもらえる?」とか
「髪、サラッサラすぎてシュシュが落ちてきちゃうの」とか
。。。いかんいかん。邪念を言語化しただけだ
名物の熱い温泉の湯舟で気合を入れて神仏に問うてみた
「ボクの言わなきゃいけないことは何ですか?」
この一文が頭に降りてきた
「ハニー。ボクを祓っちまうのはもう少し待っておくれ」
今年、無花果が手に入らなくて食べられなかった あ、祓ってないですよ
良かったです。
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