ゆうだい温泉
温浴施設 - 静岡県 三島市
温浴施設 - 静岡県 三島市
台風が近づく6月26日の金曜日。
浜松は朝から強い雨に包まれていた。それでも東へ向かった理由は、三島市の"ゆうだい温泉"。水風呂に富士山の天然水が惜しみなく使われるという、サウナ好きには抗いにくいキラーワードを知ったから。
ハンドルを握ったのは、この日が誕生日の妻。
自分は助手席で道案内を担当した。運転は妻、口を動かすのは自分。誕生日なのに長距離運転を任せる、少し申し訳ない布陣で東の三島を目指す。
受付を済ませたら、まずは昼食。
注文したのは、ここへ来たら頼むと決めていた静岡ポークのガーリックステーキ定食。低温調理された豚肉はしっとり、ぷるんと柔らかい。ニンニクの効いたソースがご飯によく合い、箸が勝手に往復していた。サウナ前なのに、すでに満足度は高い。
食後は3階の浴室へ。
体を洗い、無色透明の温泉に肩まで浸かる。メタケイ酸を豊富に含むアルカリ性の湯は、肌と髪に良い天然化粧水の湯と呼ばれているらしい。浸かっているだけで少し上等な人間になれた気がする。
温まったところでサウナ室へ。
二段ベンチで定員7人ほどの、こぢんまりとした空間。前方には、ストーンを載せた立派なストーブが鎮座している。温度計は110度。小柄な室内に、とんでもない馬力を積んでいた。
熱い。それなのに湿度があるため、ただ痛いだけではない。
テレビも音楽もない無音の室内で、ひたすら熱と向き合う。数分もしないうちに全身から球のような汗が浮かび、やがてナイアガラのように流れ落ちる。7分が過ぎた頃には、水風呂のことしか考えられなくなった。
扉を開ければ、すぐ目の前にお待ちかねの水風呂。
富士山の天然水が蛇口から勢いよく注がれ、浴槽の縁から惜しげもなくあふれている。頭からしっかり掛け水をして全身を沈めると、キンキンに冷たい。けれど刺すような乱暴さはなく、肌触りは驚くほど優しい。キレがあるのに柔らかい。
100度超の灼熱から、バナジウムを含む富士山の天然水。この温度差は、ほとんどジェットコースター。体の奥まで一気に冷やされ、頭の中まで鮮明になっていく。富士山は姿を見せなくても、水でしっかり仕事をしていた。
露天へ出ると、悪天候のため期待していた富士山は見えなかった。それでも高台を抜ける湿った風は心地よく、雨に煙る景色を眺めながらの外気浴にも特別な味がある。見えない富士山を想像しながら休むのも、これはこれで悪くない。
初訪問にも関わらず、ゆうだい温泉には心をがっちりつかまれた。力強く静かなサウナ、富士山の恵みを贅沢に味わえる水風呂、そして食事まで隙がない。
誕生日の妻が運転してくれたから、辿り着けた一日。次は晴れた日に、富士山の姿も忘れずに見せてもらいたい。
以上
男
ゆうだい温泉、サウナも水風呂も温泉も良きでした! 是非!おすすめの施設です。 静岡、台風もですが、夜中の地震もすごかったです。アラームの音で目が覚めました…!
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