和合の湯
温浴施設 - 静岡県 浜松市
温浴施設 - 静岡県 浜松市
7月26日、日曜日。まだ朝だというのに、浜松の気温はすでに30℃へ手を伸ばしている。太陽はどうやら、早朝割増で働き始めたらしい。
そんな夏の朝、昨夜に引き続き和合の湯へ。
ところが駐車場は、朝とは思えないほど車でいっぱい。
理由はすぐに分かった。本日は26日。
そう「風呂の日」の語呂合わせで、入浴料はたったの500円。財布に優しい日は、人の動きも早い。館内には子どもから人生の大先輩まで、実に幅広い世代が集まっていた。和合の湯、朝から町内総会のようなにぎわいである。
浴室へ入ると、大きな窓から朝日が差し込み、年季の入ったタイルをきらきらと照らしている。夜の和合も落ち着くけれど、朝の和合には昭和のワンシーンのような味わいがある。主演はもちろん、寝起きの顔をした自分だ。
身を清め、まずは内湯の炭酸泉へ。
熱すぎず、ぬるすぎず、朝の体にちょうどいい湯加減。細かな泡に包まれていると、まだ半分眠っていた頭と体が、ゆっくり営業を開始していく。
ほどよく温まったところでサウナ室へ。
遠赤外線ストーブが放つ熱は、朝から遠慮のない直球勝負。昨夜も受けたはずなのに、今日も初対面のような顔でしっかり熱い。和合のストロングに、モーニングサービスという概念はないらしい。
テレビはNHKの全国ニュース。今年の夏も全国的な猛暑で、熱中症による搬送が相次いでいるという。
暑さへの注意を呼びかけるニュースを、わざわざ熱いサウナ室で汗だくになって見る。冷静に考えると、なかなか味わい深い光景だ。「不要不急の外出は控えて」と言われても、すでに不要不急の発汗中である。
汗を十分に流したら、お待ちかねの水風呂へ。
今日もしっかり冷たく、熱をまとった体を迷いなく冷却してくれる。肩まで沈んだ瞬間、頭の中で鳴いていた蝉まで一斉に静かになったような爽快感。思わず声が漏れそうになるが、朝なので心の中だけでつぶやく。
そして露天へ。
椅子に腰掛けると、真夏とは思えない少し涼しい風が肌をなでていく。朝日、風、遠くの生活音。混んでいても、この数分だけは自分の周りに静かな楽園ができた。
500円で風呂に入り、サウナで熱され、水風呂で冷やされ、夏の風を浴びる。値段は風呂の日仕様でも、満足感はいつも通り、いや少し増量中。
昨夜に続く和合の湯。2日連続でも飽きるどころか、朝と夜では別の表情を見せてくれる。
猛暑の一日はまだ始まったばかり。それでも朝からきっちりととのえば、今日の暑さとも少しだけ仲良くできそうな気がした。
以上
男
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