ヒャダ

2025.08.31

32回目の訪問

日曜日の朝8時。
既に気温は30℃を越え、アスファルトはフライパンのように熱を帯びていた。
こんな日は本来ならクーラーの下で干物のように転がっていたいのに、なぜか私は「湯風景しおり」へ車を走らせていた。

久々に訪れる館内。
扉を開けた瞬間、お香の柔らかな香りが鼻をくすぐり、暑さでげんなりしていた心が「まあ許そう」と和らぐ。木質感のある空間、なぐり調の床の心地よさ。
歩くたびに「おかえり」と床が語りかけてくるようで、自宅のリビングより快適に思えてしまう。

浴室では施設オリジナルのアメニティで身を清める。
香りが上品で、そしてシャワーがやけに強烈。水圧強めのナノ水が頭皮に直撃し、「ここが毛穴だろ!」とピンポイントで攻めてくる。おかげで二日分の疲れが水と一緒に流れ落ちていった。

露天の炭酸泉はぬるめで、泡が全身を覆い、まるで自分がラムネになったような気分。子どもの頃に飲んだ夏祭りのあのラムネを思い出し、思わず「ビー玉どこ?」と探してしまいそうになる。

そしてサウナ室。テレビのチャンネルは24時間テレビ。
毎年毎年、夏の風物詩だが、どうしても「感動の押し売り」感が鼻につき、私は昔から少し苦手だ。
だが、熱気に包まれながら見ていると不思議と同志意識が芽生える。
「私も汗でチャリティーしてるんだ」と勝手に思えてしまうから不思議なものだ。

大量に汗をかいた後は水風呂へ。ここでもナノ水が炸裂。
水温15℃、キリッと冷たいその一撃が全身を駆け抜ける。

さらに露天には2つの変化球が待っていた。
ヨモギの香り漂う漢方ミストサウナは呼吸そのものが薬草茶になったかのようで、「あなたの肺、今日から漢方です」と宣告してくる。
続く塩サウナでは全身に塩を擦り込み、汗と一緒に余計なものを流し切る。最後にシャワーで塩を洗い流す瞬間は、新しい自分にリセットされたようで爽快そのものだった。

風呂上がり、体はすっきり整ったのに、胃袋が「まだ仕事残ってます」と鳴いていた。
そこで向かったのは浜松の中華そばの老舗「布橋みやひろ」

暖簾をくぐり、迷わずチャーシューワンタン麺を注文する。
丼の上にはチャーシューがてんこ盛りで覆い尽くし、その隙間を縫うようにワンタンがぷるぷると漂う。レンゲを入れれば昔ながらの中華そばスープが立ちのぼり、湯上がりの体にじんわりと沁み込んでいく。
余計な装飾はなく、ただまっすぐで素朴。それが何よりも贅沢に思える。

サウナで汗を流し、水風呂で引き締め、塩サウナで浄化し、最後は中華そばで満たされる。

まるで「完璧な休日マニュアル」がそこにあったかのような一日。
外は依然として30℃を越えていたが、心には涼しい風が吹いていた。

以上

ヒャダさんの湯風景しおりのサ活写真
ヒャダさんの湯風景しおりのサ活写真
ヒャダさんの湯風景しおりのサ活写真

布橋みやひろ

チャーシューワンタン麺

浜松の布橋みやひろ。チャーシューの下にワンタン。一口スープを啜ればホッとする、昔ながらの中華そば

サウナ飯 supported by のんあるサ飯

  • サウナ温度 90℃,68℃
  • 水風呂温度 15℃
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