昭和温泉
温浴施設 - 北海道 函館市
温浴施設 - 北海道 函館市
あの蒼ざめた海の彼方で
今まさに誰かが傷んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに
僕はこの非力を嘆いている
(中島みゆき『銀の龍の背に乗って』)
函館を散歩するときにちょうどいい音楽は何か、とAIに聞いたら、
斉藤和義『歩いて帰ろう』、フジファブリック『若者のすべて』、中島みゆき『銀の龍の背に乗って』を勧められた。
『歩いて帰ろう』『若者のすべて』を聴きながら赤いつつじの咲く五稜郭を軽快に歩く。
ただ、中島みゆきの「♪あの蒼ざめた海の彼方へ」の歌い出しで図らずもウルッときてしまった。
高台からながめる函館の海は蒼ざめている。
なんともいえないひんやりとした感じ。
映画『そこのみにて光輝く』とか『ときめきに死す』でも海はそんな色だった。
函館山とか高台からぽつんとひとりで海をながめていると今までのいろいろな土地を転々としたことを思い出したりした。
今日は昭和温泉さんのサウナで中島みゆきの曲を思い出しつつ、過去に行った土地や人を思い出したりしていた。
見送られることもなく、見守られることもなく、いろんな場所へ行ったもんだ。
サウナでたっぷり時間をとって水風呂へ。
冷たい水のなかをふるえながら上って外気浴。
空と私のあいだには今日も冷たい風が吹く。
心地よい。
だから今日はくよくよしないで、今日の風に吹かれましょう。
外気浴でイスに深く腰掛けながら考える。
麦って踏まれて強くなるんだよな。
麦は泣き、麦は咲き、明日へ育ってゆくわけで。
気がつけば自分ひとり。
みんなどこへ行った。
ということで風呂上がりにコーラでひと息つきながら改めて思う。
旅はまだ終わらない。
さあ、行こうぜ。
男
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