坪井温泉 大福湯
銭湯 - 熊本県 熊本市
熊本に来た。
突然の来訪ながら、親友の事業所を訪ねる。
元気そうであった。（この時は。）
博多駅で購入した「鈴懸」のお土産を渡し、いつもの社長室で歓談。
奥さんの挨拶も受け、長居は失礼。また夜に、と辞す。
ちょうどバス停にバスが来た。
乗り込む。
ふぅ。これからが大変だ。
連休初日。
インバウンドと内需で賑わう熊本はどこも宿泊先が満室なのだ。
バスを水道町で降り、銀座通りまで歩く。
ここからが勝負だ。
７軒回った。どこも満室だった。
下通りの焼肉ランチで一息つく。
親友と飲んで最終の新幹線で帰るか。
その前に。
気になって気になって行かずじまいのサウナがあった。
「坪井温泉 大福の湯」
水道町からバスに乗り藤崎宮前で降りる。
もっとも、上通りから並木通りを超えて歩いて行けるのだが。
この角を曲がればバス停だ。が。
「東横INN」があった。ダメもとでフロントに確認すると、なんと！
シングル一室空いているとのこと！
なんと！ありがたいありがたい！チェックインの手続きを済ませ、バス停に。
おっ、美味しそうなパン屋さんがある。
バスに乗り、間違えて坪井で降り大福湯まで歩く。
熊本に来るのは、親友と過ごすためだ。
湯ラックスに行くのはオーデンでビールを飲むためだ。
サウナのためだけに熊本に来るとしたら？
嗚呼、大福湯。なぜもっと早く来なかったのだ。自責の念に堕ちる。
全く派手でも、最新のサウナがあるわけでもない。
しかし、私にとって興奮のギミックばかりのここは、ただの銭湯では終わらなかった。
嗚呼、昭和。まだ私は小さかった。心はそこに残ったまま。
この興奮を親友に伝えるべく、帰る。
先ほど見たパン屋に寄り、ほどほど購入。
ホテルフロントに御礼で渡す。仁義はある。寝床を与えてくれたのだ。
18時過ぎに友が迎えに来る。
さすが大福湯。どこからヤツに話そうか！
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