COCOFURO たかの湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
【ととのい値:93点】
木更津から都内へ向かい、LIVEの余韻をまだ耳の奥に残したまま、夜10時頃に奥さんとCOCOFUROたかの湯へ向かった。
この施設のサウナは少し変わっている。普通のサウナが「熱くなりましょう」と静かに語りかけてくる存在だとすれば、たかの湯は「覚悟はできているか」と爆音で問いかけてくる。20分ごとに始まるミュージックロウリュは、もはやイベントではなく自然現象に近い。音楽が流れ、ロウリュが始まり、そこへブロワーの熱風が加わる。上段に座っていた人々は、まるで見えない校長先生に呼び出された生徒のように次々と姿勢を正し、時には退避していく。私も例外ではなかった。
サウナ室で大量の汗をかいた後、水風呂へ向かう。これがまた見事に冷たい。体感では「水風呂」ではなく「北極海の出張所」である。30秒が限界だった。あと10秒入っていたら、自分がサバになった気がする。深めで冷たい水が全身を包み込み、一気に意識を現実へ引き戻してくれる。
休憩は扇風機の風が届くプラスチック椅子で。目を閉じると、さっきまで浴びていた爆音の音楽が遠ざかり、代わりに心拍だけが静かに聞こえてくる。LIVE会場とサウナ室。どちらも音に包まれる場所なのに、たどり着く静寂は不思議と似ている。
2セットだけだったが十分だった。むしろこの施設では、2セットでちょうどいい。たかの湯のロウリュは「おかわり自由」ではなく「本気で来い」というタイプだからだ。
最後は向日葵の入浴剤が入ったお風呂で締める。夏の花の香りが湯気に混ざり、灼熱と冷却を繰り返した身体を優しくほどいてくれた。まるで激しいロックフェスの最後に流れるバラードみたいだった。
LIVEの余韻とサウナの余韻。その両方を持ち帰れる夜はなかなかない。爆音と爆風に翻弄されながらも、気がつけば心地よく整っていた。
素晴らしい時間をありがとうございました。また熱風に会いに行きます。
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