松阪温泉GURUSPA
温浴施設 - 三重県 松阪市
温浴施設 - 三重県 松阪市
「サウナ最高かよ」第26話 熱波の流儀
午後の職務を中途で切り上げ、私は「松坂温泉グルスパ」へと足を向けた。
ここには、日常の喧騒から隔絶された「静謐」がある。館内を歩けば、隅々まで行き届いた清掃の痕跡に気づかされる。完璧にコントロールされたその空間は、訪れる者の心を落ち着かせるための舞台装置として、非の打ち所がなかった。
今日は「6」のつく日。私には明確な目的があった。
浴室に入り、まずは丁寧に身を清める。それは、これから始まる極限の体験に対する、最低限の礼儀のようなものだ。サウナ室の扉を開けると、計算し尽くされた熱気が私を包み込んだ。20分おきに繰り返されるロウリュが、室内の温度と湿度を「黄金比」と呼べる領域にまで高めている。
サウナベンチの最上段にに腰を下ろし、静かに時を待つ。
重力に従い、鼻先を伝った汗が、腰に巻いたタオルへと静かに吸い込まれていく。
吹き出る汗は、体内から澱みが排出されていく証左だった。
十分に蒸し上げられた後、私はこの施設の「聖域」へと向かった。シングル――つまり10度未満の水風呂だ。
通常、水風呂への潜水は禁忌とされることが多いが、ここでは「頭から汗を流す」という条件を満たせば、その行為は正当化される。私は迷わずダイブした。
突き刺さるような冷気が肌を刺す。痛みすら感じるその刺激は、やがて麻薬的な快楽へと変貌していった。水風呂がこれほどまでに官能的な悦びを孕んでいるとは、この場所に来なければ、一生気づくことはなかったかもしれない。
外気浴スペースには、新たな寝転びスペースが配備されていた。顧客の需要を察知し、即座に具現化する。その経営哲学には、ただ脱帽するしかない。
そして、ついにその時が来た。二人の熱波師がサウナ室に現れたのだ。
機械的な蒸気の対流ではない、人間が放つ意志を持った熱風。それらが力強く、かつ正確に私の肉体を叩く。私は確信した。やはり、人による熱波こそが至高であると。
私の流儀は一つ。
最後まで、その場に留まり続けること。
熱波師たちがその職務を全うし、最後の一人が部屋を去るまで、私は動かない。それが、極限の熱の中で献身的に腕を振るってくれた彼らに対する、私なりの最大限の敬意であり、無言の感謝の示し方だった。
外に出れば、夜の気配がそこまで迫っていた。
今日もまた、完璧な「解」を導き出してしまったようだ。
コメント失礼します😊 三の黄金比をよかったら教えて下さい😊
コメントありがとうございます。野菜ちょいマシ、背脂普通、ニンニク少なめ です!味は味噌豚骨一択です!
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