有田川温泉 光の湯
温浴施設 - 和歌山県 有田市
温浴施設 - 和歌山県 有田市
『光の湯、ぬるき風にととのいて』
仕事を終えて、家に帰り、さっと晩飯を作る。
このへんで疲れた素振りを見せようものなら、妻からの「娘を迎えに行って」攻撃が飛んでくるので、黙って台所に立つのが吉。
案の定、娘の迎えも任され、ようやく自分の時間がぽっかり空いた。
これは…光の湯、行くしかない。
まるで道端に落ちていた100円玉を拾ったかのような小さな幸運だが、サウナーにとっては札束級の意味を持つ。
二ノ丸とはまた違う、有田市の光の湯。
外気浴スペースがとにかく広く、さらに温冷交互浴にうってつけの冷泉もある。
ちょっとした“交互浴の舞台装置”が整っているのだ。
まずは体を清め、湯に浸かって3分。
これはいわば前菜。
サウナという名のメインディッシュを引き立てる、味噌汁のような存在である。
■ 1セット目
スチームサウナ10分 → 水風呂2分 → 外気浴10分
蒸気の中でじっくり蒸される。
まるでシュウマイになった気分だが、不思議と悪くない。
水風呂はちょっとぬるい。が、2分じっと浸かっていると、肌の奥がじんわり冷えてきて、これはこれで良し。
■ 2セット目
ドライサウナ10分 → 水風呂2分 → 内気浴30分
ところが、外気浴スペースがまさかの満席。
ととのい椅子難民になりかけたので、やむなく内気浴へ。
しかし、この選択が大当たり。
ととのい椅子に座った瞬間、意識がどこか遠くに旅立ち――気づけば30分うとうとしていた。
まるで図書館のソファでうたた寝してしまった高校時代の放課後のよう。
■ 3セット目
サウナ10分 → 水風呂2分 → 外気浴10分
再び整って、今度は外気浴も空いていた。
風がやわらかく頬をなでていく。
ああ、この一瞬のために今日があった気さえしてくる。
そして最後の仕上げ。
温泉3分 → 水風呂1分を、4セット。
温→冷→温→冷……このリズムの中に、自分の体がリセットされていくのを感じる。
途中から、どっちが温でどっちが冷か、正直よくわからなくなってくるが、それもまたサウナの魔力。
気にしない。気にならない。それがいい。
締めは水風呂に2分、しっかり浸かってフィニッシュ。
最後にマッチとダカラのマカラで乾杯。
まるで探偵が事件解決後に渋いバーで一杯やるかのような、そんな充足感。
晩飯を食べた後だったのでサ飯はなし。
まあ、それも大人のサウナってことで。
今日も、いい時間だった。
少しずつ、また新しい“整い方”を覚えていっている気がする。
光の湯にて、ひとつまた、人生が丸くなった気がする。
ありがとうございました。
また来ます。
たぶん、明日じゃないけど近いうちに。
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