第二久の湯
銭湯 - 東京都 江東区
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土曜日の空は優雅に揺れ動いていた。雲が支配する灰色の世界に、時折、小さな雨粒が踊り落ちる。まるで空が迷いながらも、何かを決めかねているような、そんな曖昧な午後だった。
18時の鐘が鳴る頃、僕はいつもの聖域の扉を開けた。
サウナ室には、静かな循環が生まれていた。4人ほどの巡礼者たちが、まるで古来からの決まりごとのように、入っては出て、出ては入るという永遠の輪舞を繰り返している。この小さな空間は、まさに4人という人数のために設計されたかのようで、誰一人として窮屈さを感じることはなかった。
熱に包まれた後の次なる儀式へ。水風呂は今日も変わらぬ冷厳さを保っていた。15度という数字が示すその冷たさは、肌を刺し、魂を覚醒させる。氷の抱擁に身を委ねながら、僕の心は一つの反省へと向かった。
そういえば、と心の中で呟く。次回は水分を忘れずに持参しよう。サウナという修行の場において、水は単なる飲み物ではない。それは生命の源であり、体内を巡る血液を支える大切な相棒なのだ。今日のこの小さな気づきは、きっと次なる訪問をより完璧なものにしてくれるだろう。
外の雨音が時折聞こえる中、僕は内なる循環と外なる循環の調和を感じていた。人々がグルグルと回る室内と、空から地へと巡る雨滴と。すべてが繋がり、すべてが流れ続けている。
小さな反省を胸に、僕はこの土曜日の記録を刻む。完璧でなくとも、そこから学ぶことができれば、それもまた価値ある時間なのだと。
次回への誓いを込めて。
拝。
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