旅するサウナー

2025.09.22

1回目の訪問

「95点‼️」

京都2日目の朝、まだ町が眠っているような6時に「梅湯」へ向かった。朝風呂の時間、入り口を入ると目の前に広がるのは昔ながらの銭湯の景色。右手が男湯、左手が女湯──まるで昭和の世界に迷い込んだかのようで、時間の感覚がふっと溶けてしまう。

浴場にはお風呂が2つ、電気風呂、そして奥にはサウナと水風呂。すでにこの時点でテンションは最高潮だ。湯船に身を沈めると、常連さんたちのリズムに自然と溶け込んでいく。壁に貼られた「梅湯新聞」には、従業員の方が書いた記事や思いが詰まっていて、つい読みふけりそうになり、のぼせてしまうのではないかと焦るほど。

体をじっくり湯通しして、いよいよ本命のサウナへ。扉を開けると、流れてくるのはジャズ。熱さの中で音楽が響くと、ここはもう苦行の場ではなく、どこかおしゃれで心地よいサロンのように感じられる。汗を流しながら「昭和の人々もこうして日々を癒やしていたのかな」と思いを馳せると、過去と今が不思議に繋がっていく。

このサウナを一言で表すなら「愛」。かつて潰れそうになった梅湯を、たった一人の若者が引き継ぎ、銭湯文化を絶やさぬようにと奮闘した。その努力はグッズやドリンクの販売といった形にも表れていて、訪れる人が少しでも楽しめる工夫が散りばめられている。サウナで体が温まると同時に、その「愛」に触れて心までじんわりと満たされ、熱くなってしまった。

帰り道、鴨川を歩きながら身体に残る熱を冷ましていく。ひんやりとした風が肌に触れるたび、朝の京都が優しく目を覚ましていくようだった。

旅するサウナーさんのサウナの梅湯のサ活写真

志津屋 祇園店

特製ビーフカツサンド

朝からボリューミーで元気が出る🔥

サウナ飯 supported by のんあるサ飯
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