ゆ〜とぴあ仙台南
温浴施設 - 宮城県 仙台市
温浴施設 - 宮城県 仙台市
第36話「ファン感謝祭、最後のサウナー」
本日、午前5時00分。発令。
「目標をセンターに入れて、海へ向かえ。」
友人との約束を果たすべく仙台新港へ到着。
しかし海は――
使徒襲来。
面ツルどころかグチャグチャ。
右から波、左から波、前から波、後ろからも波。
「これが…ATフィールド…?」
何とか一本だけ立てたものの、その後は2時間半、海にボコボコにされる。
完全敗北。
一時帰宅し、シャワーとウェットスーツ洗浄というメンテナンスモードへ移行。
そのまま12時半まで機体停止。
そして夕方――
戦場は七ヶ浜。
降臨したのは使徒ではない。平井大様。
歌声が流れた瞬間、俺のシンクロ率は400%突破。
脳内BGMは全部ハワイ。
グッズも確保し、至近距離で拝みながら心だけ南国へ出航。
「ありがとう、大様。」
ライブ終了後、そのまま第三新東京市…じゃない、**ホーム『ゆ〜とぴあ』**へ緊急移動。
到着して第一声。
「サウナファン感謝祭やん!!!」
ゼーレのシナリオ通りである。
身体を清め、水通し開始。
水風呂でしっかり確認。
「よし、ドリチン起動確認。冷却システム正常。」
残り10分。
サ室へ突入。
今日は絶対に完走すると決意し、迷わず最上段へ。
第一ラウンド。
「まだ笑える。」
第二ラウンド。
「皮膚が俺に退職届を提出。」
第三ラウンド。
突如、ブロワー使徒襲来。
熱風ではない。
熱波という名の物理攻撃。
眉毛が旅立ちそうになる。
そして迎える最終・第四ラウンド。
生存者は俺と、もう一人。
スタッフの視線が刺さる。
「……あいつら、まだいるぞ。」
次の瞬間。
ブロワー集中砲火。
肺「帰りたい。」
心臓「有給ください。」
毛穴「全門開放。」
しかし俺は立ち上がらない。
立たないのはドリチンだけだ。
そして熱波終了。
気付けば――
サ室に残っていたのは、俺一人。
「おめでとう。」
👏👏👏👏👏
勝者だけに許された水風呂へ直行。
再びドリチン最終確認を済ませ、外気浴ゾーンへ。
外は土砂降り。
サウナハットを深くかぶり、空を見上げる。
雨粒が顔を打つ。
俺を打つ。
人生を打つ。
そのまま意識はLCLへ還元。
人類補完計画、完了。
本日も最高。
そして、すべては――
ゼーレのシナリオ通り。 🔥♨️🌧️
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら