ほーりー|サウナリーマン

2025.12.15

1回目の訪問

リモートワークの無言会議続きで、人との会話に飢えていた身である。事前情報どおりサウナは休止中であったが、それでも冷えた体を温めたくて、中野区の銭湯「上越泉」を訪問した。住宅街の一角に佇む宮造りの建物は、赤い庇と高い煙突が目印である。

玄関を入ると、フロントの番台のお母さんが「寒くなったね」と優しく声をかけてくれた。「そうですね」と自然に返す自分の声が心地よい。たったそれだけの何気ない会話で心がじんわりと温まり、リモート続きで冷えていた心に染み入ったのである。

脱衣所から浴室へ踏み込めば、正面の竹林写真の壁画と緑の観葉植物がお出迎え。昔ながらの宮造りの風情ながら清潔感があり、黄色いケロリン桶がレトロでほほえましい。メインの湯船は5人も入ればいっぱいの小ぶりなものだが、ジェットやバイブラ湯で凝り固まった体をほぐすには十分である。続いて水風呂に肩まで浸かり、キュッと肌を引き締めたら、いよいよ壁の向こうの露天岩風呂へ。夜風にそっと吹かれながらぬるめの湯にゆったり浸かると、周囲の住宅街を忘れる静かな隠れ家にいるようで小さな冒険気分だ。澄んだ夜空を見上げれば、一日の疲れやストレスがふっと消えていくのを感じる。

結局、サウナに入れずとも、湯と人の温かみに心から癒やされたのである。上がり際には再び女将さんの笑顔に見送られ、「また来よう」と心に決めた。

ほーりー|サウナリーマンさんの上越泉のサ活写真
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