電気湯から福ちゃん。

何も起きない一日が、いちばん沁みた。

午前十時半、墨田区京島の電気湯へ。
暖簾をくぐると、そこには観光ではない生活があった。黒湯の色は今日も深く、湯に浸かった瞬間、身体の奥に溜まっていたノイズがすっと抜けていく。サウナは決して派手ではないが、温度と湿度のバランスがよく、余計なことを考えさせない。テレビの音、常連の気配、壁に貼られた注意書き。そのすべてが「日常」であり、それが心地よい。

風呂上がり、身体が軽くなったまま京成線に乗り、御徒町へ向かう。次の目的地は福ちゃん。焼きそば屋である。ガード下の雑踏に溶け込むように店はあり、気取ったところは一切ない。鉄板で焼かれる音、立ち上るソースの匂い、それを黙って待つ時間。出てきた焼きそばを一口食べて、「ああ、これでいい」と思った。豪華でも映えでもないが、確実に腹と心を満たしてくれる味だ。

電気湯で身体を整え、福ちゃんで腹を満たす。
ただそれだけの流れなのに、不思議と一日がきちんと成立した感覚があった。何かを達成したわけでも、特別な景色を見たわけでもない。それでも「今日は悪くなかった」と思える。
こういう日が、いちばん強いのかもしれない。

ほーりー|サウナリーマンさんの電気湯のサ活写真

浅草やきそば 福ちゃん

焼きそば 目玉焼きトッピング

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