カプセルホテル&サウナ コスモプラザ赤羽
カプセルホテル - 東京都 北区
カプセルホテル - 東京都 北区
鼓動、外気浴、夏の予感。
赤羽の駅前に鎮座するその佇まいは、まさに昭和のサウナ文化の生き証人。館内全体を包む古めかしくも安心感のある空気感に身を委ねつつ、浴室へと足を進めた。
特筆すべきは、リニューアルされた「新しいボナサウナ」のポテンシャルだ。
古いサウナのノスタルジーも捨てがたいが、やはり新しい箱は「熱の回り方」が違う。壁は石を用いているためか、熱が逃げづらい。オートロウリュを完備したその空間は、清潔感とともに牙を剥くような熱気が充満しており、肌を刺す温度帯はまさに私好み。
驚くべきは、その一撃の重さだ。
1セット目にして、頭の芯まで熱が通り切るような感覚。水風呂を経て休憩椅子に沈み込んだ瞬間、視界が歪むほどの深い多幸感に襲われた。「一回目でほぼ、きわまってしまった」。正直、その後のセットは贅沢な消化試合に過ぎないと思えるほど、序盤で完璧なピークを迎えてしまったのだ。
休憩スペースに身を置けば、時折かすめる風の感触と体のあまみをめがけて飛んでくる蚊の存在に「ここは外なんだな」と野趣を覚え、どこからか届く風鈴の音が、火照った身体を優しく凪いでいく。
ただ、静寂の中に響く利用者の話し声だけが、唯一のノイズだった。
注意すべきか否か。その葛藤による微かな緊張が、皮肉にも心拍数を跳ね上げてしまう。本末転倒な動悸を鎮めるように、最後のセットは早めに切り上げ、赤羽の街へと退散することにした。
東京の片隅で味わう、新旧の熱気が交差するリッチな体験。
次に来る時は、静寂だけを供に、あの風鈴の音に再び身を浸したいですね。
男
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