なわぽん

2020.03.23

1回目の訪問

名古屋には何故か良いイメージが無かった。
それはきっと東京と大阪の間に位置し、東京にも大阪にも劣る中途半端な都市という偏見からかもしれないし、大学4年の最後、友と行ったヒッチハイクで、愛知県で丸1日高速に乗れず練り歩いた苦い思い出から来るちょっとした反抗心からかもしれない。


その日の名古屋は今までと違って見えた。
本州最南端の剥き出しの自然から逃げ帰るようにして車を走らせた僕等の眼に、名古屋という街はえらくきらびやかに、それでいてほんの少しの自然と健気さを忘れない慎ましい姿に映っていた。

それはまるで、幼少の頃、室内のおままごとには目もくれず、一人砂場で黙々と、しかし丁寧に泥だんごを創り好きな子に渡しにいく、恥じらいとそれに勝る勇気を持ち合わせた少女のようだった。

なぜそう思ったのかを少しの間、考えてみた。
それはきっと、名古屋という街が他の観光地と違い、オフィスビル群という独立した経済機能と、商業施設を兼ね備えたコンパクトシティとして体を成していたからかもしれない。

ウェルビー栄はそんな名古屋の中心に近い商業施設の裏に凛と佇んでいた。
それは私のよく知る繁華街の隅でひっそりと営まれるサウナではなく、またサウナしきじのようにサウナだけが独立をしてその場所で異彩を放っている訳でも無かった。

表現が適切かわからないが、ウェルビー栄は私にとって正に<エンターテイメントサウナ>だ。
孤立せず、周りと調和しながらも、周りに溶け込まずむしろ引き立てられ、その場所にただ"在った"のだ。

エンターテイメントというと語弊があるかもしれないが、サウナとしてあまりにも完成された設備、熱波師が全力で熱波を送るに足る空間の余裕、完璧に調合されたレモングラスのアロマ、そして雪国に迷い込んだかのような水風呂、鳥のさえずりが心地よいととのい場。

エンターテイメントといっても老若男女に通じる親しみやすさがあるわけではない。しかし、社会の男たちだけがこの空間を知っているという事実もそれはそれでまた口惜しい。私はそんな風に感じた。

これ以上、私の口から多くを語るのはむしろ控えたほうが良いだろう。
エンターテイメントは人によってその感じ方が異なることが一番の魅力だ。

皆さんも是非、自らの身でウェルビー栄を体験してみてほしい。



サウナ(セルフロウリュ):10分→高温サウナ(アウフグース)→水風呂:1分
休憩:10分

高温サウナ(アウフグース)→水風呂→休憩
合計:2セット

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