GREENITY IWATA
ホテル・旅館 - 静岡県 磐田市
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梅雨が明けた。空が笑っていた。いや、これはもう爆笑だ。
あまりに快晴すぎて、雲ひとつない青空が「ハッハッハ、もう降らないよ」と言っている。
洗濯物はカラッと乾くし、心も同じくらいカラッとしたかった。だから私は、いつものように車のキーを手に取った。
「今日はSoraだな」
なぜかそんな予感があった。根拠はない。第六感ですらない。
梅雨明けの空気に含まれる“湯気成分”が多めだったから、たぶんそう。
グリニティイワタ、今日の男湯はSora。読みが当たると、謎の万能感に包まれる。
エントランスをくぐると、一週間ぶりのあのアロマの優しい香り。鼻から脳へとスーッと染み渡り、理性が2割ほど溶ける。受付スタッフの笑顔で、さらに1割。計3割が溶解。
これはもう、平常運転ではいられない。
脱衣所で服を脱ぎながら、「この空間、何でこんなに静かなんだろう」と思う。
周囲には静かな大人ばかり。大声の子どももいない。隣のロッカーで微妙にぶつかり合うこともない。ここでは“気配”が整っている。
やっぱり凄い、グリニティ。だから今日も此処に来てしまった。
浴室に入ると、そこにはSora。名は体を表す。まるで空に浮かんでいるような白くて柔らかな曲線美。黒のDaichiが“地の力”ならば、Soraは“空の癒し”だ。
湯けむりがふわりと舞い、壁も天井も、どこかミュージアムっぽい。
気を抜くと、「あの壁に現代アートが飾られていてもおかしくないな…」とか思ってしまう。
サウナ室に入れば、無音の静寂。
誰もしゃべらなくて、テレビもない。相変わらず湿度が高めで、体感温度はじわじわ効いてくるタイプ。音がないというのは、ここまで集中力を生むのか。誰もが“自分と向き合うこと”に真剣だ。
言うなれば、ここは大人の“自習室”
だけど、その課題は「整うこと」すばらしい。
地下水の水風呂は相変わらず絶妙。
冷たすぎず、ぬるくもなく、まるで“優しい冷たさ”
地下水の質感が肌に吸い付くようで、「今日の水、良くできてるな〜」と水に話しかけたくなる。
そして外気浴。これが本日のメインディッシュ。
快晴の空の下、露天スペースの寝そべり椅子に体を預ける。ととのいの世界へ向かう途中、ハッと我に帰る。遮るものが無いから、さんさんと注ぐ太陽の光がちょっと熱い。だから日陰に移動して仕切り直し。
風が頬を撫で、体はほてり、意識が薄れていく。空と私の境界線が、ふわりと溶ける。
「あ〜…空って、青かったんだな」
たぶん、今日ここに来なかったら、私は空の青さを忘れていたかもしれない。Soraの湯で、私は空と再会した。
ありがとう、グリ様。次はDaichiにも挨拶しに行くよ。
では、また明日。
以上
男
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