ヒャダ

2025.09.20

51回目の訪問

やっと迎えた土曜日。仕事の疲れがようやく解ける日。
朝、窓を開けて見上げた空は、どこまでも鈍色だった。夏の鮮やかな青さとは違い、秋の入り口を告げるような落ち着いた色合い。どこか静けさを孕んだその空を見て、自然と車のキーを手にした。向かう先はいつもの場所、グリニティイワタ。本日の男湯はSora。その名を思い浮かべるだけで、胸の奥に軽やかさが広がる。

エントランスをくぐり、受付を済ませて浴場へ。
館内は幾度も通ったはずなのに、訪れるたび新鮮な安堵を覚える。ロッカーで衣服を脱ぎ、シャワーで身を清め、浴室へ踏み入れると、白を基調とした清潔感ある空間が広がる。Soraの浴室は曲線を描くデザインで、未来的でありながらも落ち着きを与えてくれる。
真っ黒なモール泉に身を沈めると、肌にまとわりつく柔らかさ。光を吸い込み静かに揺れる黒は、外の鈍色の空と呼応するようで安心感をもたらす。

サウナ室へ。Soraのサウナは木の香りが心地よい無音の空間。テレビも音楽もなく、ただ呼吸と汗の滴る音だけが響く。今日の室温はほどよく高く、体の芯からじわじわと熱が広がる。目を閉じると、外の曇り空とは対照的に、体の中に赤々とした火が灯る感覚。
誰も言葉を発しないサウナ室。共に座る人々もまた、自分の時間と向き合っている。その沈黙の中で一体感が生まれるのだから不思議だ。

そして、地下水を利用した水風呂へ。水温は17℃前後。
刺すような冷たさではなく、角が取れたような優しさ。体を沈めた瞬間、熱された体がすっと落ち着き、全身を清らかな水が洗い流す。モール泉の黒と対をなす無色透明の水。喉を潤す冷たい空気を吸い込むように、心まで澄み渡っていく。

露天へ歩みを進め、寝そべり椅子に体を預ける。
頬を撫でるのは秋の風。まだ夏の余韻を残しつつも、確かに季節は移ろい始めている。風に混じって聞こえる虫の鳴き声。曇天の空からこぼれる光がやわらかく植栽を照らしていた。
椅子に横たわり、空を見上げれば、鈍色の広がりの中にかすかな明るさが滲んでいた。まるで心の奥に沈殿していた疲れや曇りをも溶かしてくれるようだ。

サウナ、温泉、水風呂、外気浴。その繰り返しの中で時間は穏やかに過ぎていく。派手さはない。でも、ここには自分を整えるためのリズムがある。街中の喧騒から少し離れた場所で、季節の空と風に寄り添いながら湯に浸かること。それは一見、ただの日常の延長に見えて、実はかけがえのないひと時なのだ。

帰り際、再び空を見上げる。朝と同じ鈍色の空だが、どこか軽やかに見える。グリニティで過ごした数時間が、確かに心をほぐしてくれたのだろう。秋の訪れを告げる風が、静かに背中を押してくれる。そんな土曜日の午後。

以上

ヒャダさんのGREENITY IWATAのサ活写真
ヒャダさんのGREENITY IWATAのサ活写真

いっとく

台湾まぜそば

まぜそばの名店。全粒粉入りのモチモチ麺がピリ辛な挽肉とよく合う。

サウナ飯 supported by のんあるサ飯

  • サウナ温度 80℃
  • 水風呂温度 17℃
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