まされん

2026.04.14

2回目の訪問

【ととのい値:88】

夕方の君津の湯に入ると、そこにはいつも通りの、しかし少しだけ現実からズレた時間が流れていた。

平日の火曜日。特別な日ではないはずなのに、人はそこそこいる。まるで皆が同じ夢を共有しているみたいに、静かに湯気の中へ溶けていく。

ここは13種類もの風呂を持つ、ちょっとした温浴の迷宮だ。 
ジェットバスは種類が多く、それぞれが別々の人格を持っている。肩を叩く者、腰を押す者、何も言わずにただ水流で語る者。僕はそのどれとも、深い会話を交わした気がする。

サウナは二つ。
一つはイベントで115℃まで上がったドライサウナ。熱は言葉を持たないが、確かに「ここにいろ」と命じてくる。抗う理由はない。
もう一つのフィンランドサウナは、30分ごとに訪れるオートロウリュと熱波。湿度が静かに身体へ入り込み、思考の輪郭を曖昧にしていく。表示温度以上に体感が熱いのは、きっと水蒸気のせいだろう。 

水風呂は地下から汲み上げられた冷水で、深さがある。沈むたびに、自分が少しだけ軽くなる。どこか遠くの記憶が剥がれ落ちるような感覚。

外気浴に出ると、空を横切る飛行機が何度も現れる。
あれはどこへ向かうのだろう。考えかけて、やめる。今ここにいる自分には関係のないことだから。

露天の高濃度炭酸泉は、ぬるめの温度で時間の感覚を曖昧にする。細かな泡が肌にまとわりつき、まるで「急がなくていい」と囁いているようだった。

3セット終えた頃、世界はほんの少しだけ優しくなっていた。あるいは、自分の方が変わったのかもしれない。

君津の夜に、静かな余白を与えてくれる場所。
今日もきちんと、ととのわせてもらった。

ありがとう。

まされんさんの君津の湯のサ活写真
0
3

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!