第二喜多乃湯
銭湯 - 東京都 東久留米市
銭湯 - 東京都 東久留米市
理由あって学生時代のような生活をしている。課題にテストに追われながら通常の業務も行っているので時間の使い方に頭を抱える。いろいろ試行錯誤をした結果、朝の4時に起きて勉強をしつつ大量のコーヒーでカフェインを摂取して、そのままの勢いで仕事を終わらせて家に帰るやいなや布団に倒れるというのが自分には合っていることが分かった。
なのでそんな生活をしていると、アフター5にサウナを楽しむのは不可能になる。週に一度くらいサウナの日でも作れば良かったのだが、落ちた時のことを考えると生活リズムを崩すのが怖かった。一種の強迫観念にも思える。
毎朝4時に鳴り響く目覚ましが私の指標であり、安心材料だった、それが壊れたのが一昨日の話である。
仕方がないのでスマホの目覚ましをかけたら、起きたら朝の7時だった。手帳に書いてある今日の課題を矢印で夜に伸ばしたら、今日が金曜日なことに気付いた。明日は1日かけて勉強が出来るのでそんなに頑張らなくてもいいのかな……とふと我に返り、私は自分を取り戻すことにした。そう、第二喜多乃湯である。
たったの2週間だが何だか顔ぶれが変わっている気がする。だがコアメンバーは変わらず、草加健康センターのあかすりタオルで擦っている私の背中に「なんだよ、久しぶりじゃねえか!」
と満面の笑みで水をぶっかけてくる。
サウナ室に向かうと常連さんの絶叫が聞こえる。昔は驚いたが今は慣れた、むしろ泣けてくる。第二喜多乃湯の素晴らしい点は固定化された常連さんの面々だ。多分転勤で数年間カーボベルデ辺りに飛ばされても、また同じ常連さんとサウナを楽しんでいる気がする。
「まだ来ないとなぁ…」
という私のつぶやきは、水風呂に飛び込んできた常連さんの奇声にかき消され、バイブラとともに弾けて溶けた。
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