マッスルは1日にしてならず

2025.10.05

2回目の訪問

『昼の湯にて』

鉄の香りを残したまま、
ジムを出た。

汗の粒が、まだ腕に光っている。
牛丼屋の湯気が、
昼の陽に溶けていた。

熱い肉を頬張るたび、
体の奥で何かがほどけていく。
この瞬間のために、
今日も重りを上げた気がした。

そのまま、風に導かれるようにサウナへ。
人影の少ない道。
まるで町ごと、眠っているようだった。

戸をくぐると、
誰もいない湯。
湯気の向こうに、静けさが満ちていた。

サウナ二巡。
汗とともに、昨日の思考が流れ出す。
熱湯に沈めば、
世界がぼやけ、意識が宙を舞う。
——昇天。

本当は、
体内時計を整えるための儀式のはずだった。
けれど、
気持ちよさに負けて、
帰ればそのまま昼寝。

光がやわらかく頬を照らし、
窓の外で、風鈴の音がしたような気がした。

次は夜に来よう。
湯の余韻を抱いたまま、
静かに、そう誓った。

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