sauna dolphin

2026.06.05

1回目の訪問

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【火と森に包まれるサウナ】
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水風呂がない。

サウナーなら最初は少し身構えるかもしれない。
自分もそうだった。

それでも気付けば5年以上、時々この場所へ足を運んでいる。

理由は熱さそのものではなく、薪の火を育てながら過ごす時間が好きだからだ。



まずは温泉へ。

柔らかな湯に浸かりながら窓の外を見る。

深緑の森の中に建つ小さなサウナ小屋。

その風景を眺めていると自然と心がほどけてくる。

この場所には、せかされることのない穏やかな時間が流れている。



サウナ室へ入る。

室温は100℃ほど。

ストーブには赤い熾火が残る。

細い薪を一本。

小さな炎が立ち上がり、もう一本で火が広がる。

汗がにじむ頃には105℃を超える。

薪を足すと炎は勢いを増し、爆ぜる音だけが響く。

12分ほどで110℃を超えてくる。

熱を受けるだけでなく、薪をくべて火の変化に関わる時間。

それがこのサウナの醍醐味だと思う。



十分に火が育ったところでロウリュ。

ジュワッという音とともに蒸気が立ち上がる。

熱い。

けれど刺すようではなく、芯までじんわり届く。

薪と蒸気に包まれながら炎を眺める。

その時間自体が心地よくなる。

薪をくべ、炎を眺めているうちに15分ほど経っていた。

全身には玉汗が浮かび、十分に蒸し上がったところでサウナ小屋を出る。



扉を開けた瞬間、森の冷涼な空気が全身を包み込む。

水風呂はないが、小屋の横にある冷水シャワーが心地よい。

頭から浴びると熱をまとった身体がすっと落ち着いていく。

そのまま外の椅子へ。

耳に届くのは風に揺れる木々の音とエゾハルゼミの鳴き声だけ。

利用者は自分ひとりで、森を独り占めしているような贅沢な時間だった。

木々の隙間から差す光と緑を眺めながら深く息を吸う。

身体から熱が抜けるたび、気持ちも軽くなる。

そんな時間を過ごしていると、水風呂の有無さえ気にならなくなる。



ここでは熱を味わうだけでなく、その熱が育っていく過程ごと楽しめる。

薪をくべる。

炎を見る。

ロウリュをする。

繰り返すうちに体内の感覚が自然と整っていく。

熱いサウナも冷たい水風呂も他にある。

それでも時々ここへ来たくなる。

ポッケの湯は薪の火と向き合う場所。

炎を眺め、森の音に耳を澄ませているうちに、余計なことが少しずつ離れていく。

帰り道に残るのは熱さではなく、火を育てていた時間の余韻だった。



※写真は施設許可の元撮影

sauna dolphinさんの日帰り入浴施設マウレ山荘ポッケの湯のサ活写真
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2026.06.06 07:27
0
投稿を読んでるとそこには行きたくなってくる自分が居る
2026.06.06 08:20
0
しぶ しぶ さんに37 ギフトントゥ

ありがとうございます😊 その場所の熱や空気だけでなく、そこで過ごす時間ごと伝えられたなら嬉しいです。 これからも、その場所ならではの過ごし方を綴っていきたいと思います♪
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