2020.05.14 登録

  • サウナ歴 34年 8ヶ月
  • ホーム のんたの湯
  • 好きなサウナ OND SAUNA
  • プロフィール 湿度高めフィンランド式に落ち着く。
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sauna dolphin

2026.07.03

1回目の訪問

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【自然の鼓動に還るサウナ】
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この一週間は、余裕がなかった。

朝はスマートフォンの通知を確認し、
昼は目の前の相手の表情を読み、
夜は明日の予定を考える。

誰かの言葉が頭に残り、
誰かからどう見えているのかを気にしながら、
また一日が終わっていく。

気づけば、週末…

白銀荘へ続く十勝岳温泉美瑛線を車で登っていく。
カーブを曲がるたび、フロントガラスの向こうに山の稜線が近づいてくる。


館内に入り、浴場へ続く階段を降りる。
静かな廊下の先に、その浴場がある。

暖簾をくぐり脱衣所へ。
身支度を整え、浴室へ向かう扉を開けると、湿り気を含んだ空気が流れ込む。

その中で、ヒバの香りが鼻の奥に触れる。

浴槽の一部や壁にヒバ材が使われていた。
木肌には時間の跡が残り、苔が静かに馴染んでいる。

洗体を終え、源泉掛け流しの湯に浸かる。

ヒバの浴槽に身を沈めると、運転で強張っていた背中の張りがほぐれていく。

湯通しの後はサウナへ。

室温は95〜98度。
サ室の壁はヒバ材。熱の中に湿度が漂う。

ロウリュで立ち上がる蒸気にヒバの香りが混ざる。

最上段で蒸された後は水風呂へ。
天然の湧水は12〜13度。刺す冷たさはなく、熱を溜めた身体が内側から冷えていく。

呼吸が自然と深く入り、歩き出すまま外気浴へ。


雄大な自然を感じられる露天スペース。

長椅子に仰向けになる。

十勝岳の山並み。どこまでも青い空。

吸い込む空気が少しずつ深くなる。

ドクン、ドクン。
鼓動が木製の長椅子を伝って響く。

しかし、その鼓動は自分の中心にはなかった。

十勝岳と空の大きさの中に置かれると、
自分の心拍のリズムは、自然の鼓動の前で小さく響いていた。


しばらく休憩の後、長椅子から身体を起こし浴室へ戻る。

ふと見上げると、施設の背後に十勝岳の頂が静かに佇んでいた。

その瞬間、意識が少し遅れて追いつく。

ここへ来るまでの一週間、
自分は殆ど視線を上げていなかった。

目の前のことばかりを見て、
少し先のことばかりを追い、
見上げることを失っていたらしい。

十勝岳を包む空は、それを思い出させるには十分だった。



来た時と同じ動線で駐車場へ向かい、途中で足を止める。

車に乗る前に、もう一度だけ山を見上げた。

十勝岳の山並みが空の奥に広がっている。

さっきまで露天から見ていた山々の頂に、雲がゆっくりとかかり始めていた。

しばらく見上げた後、車へ乗り込み帰路につく。

白金青い池を過ぎる頃には、観光客の声や人の気配が戻り、日常の騒めきが戻ってきていた…

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1030

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2026.07.01

12回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【 ととのわない日にも、サウナは続く】

ホームサウナのある日常⑦
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昔から10回に1回くらい、サウナに没入できない日がある。

この現象は周期のように現れ、いつの間にか自分の中で「イケてない日」と呼ぶようになっていた。



昨日がまさにその日。ホームでいつものようにルーティンをこなしているのに、サウナにうまく没入できない。

サウナ室の熱も、水風呂の冷たさも、いつもより気持ち良さを十分に実感できず、どこか噛み合わない感覚。

そんな日は大体、身体の調子の方に理由があるみたいだ。

疲れや睡眠の質、軽い脱水やストレスの影響で、自律神経の働きがわずかに鈍くなることがあるらしい。
その結果、発汗の立ち上がりや熱の入り方に、わずかな遅れが出ることがあるようだ。

無理をすると、かえって疲れだけが残るような日の予感。

いつもより外気浴のインターバルを長めにとり、椅子に座りながら、この二ヶ月のサ活をぼんやり振り返る。



のんたの湯は4月末のリニューアルで環境が大きく変わった。熱の質も、湿度の入り方も、以前より確かに心地良くなっている。

一方で、このニヶ月通い続けていると、サウナの心地良さは設備だけで完結するものではなく、その場に滲む空気や振る舞いにも影響を受けているように感じるようになった。

今のサウナ室が持つ心地良さに、周囲の空気も少しずつ馴染んでいくのだとしたら、それもまたホームの楽しみ方になっていくのかもしれない。



外気浴の椅子に身を預けながら、ぼんやりとホームのこれからを思う。

今月もまた、サウナと向き合う中で、同じ場所でもその日ごとに違う表情に出会っていくのだろう。

うまく噛み合う日もあれば、少しずれる日もある。そのどちらも含めて、ここで過ごす価値になっていく。

気負わず、ただ流れに身を置くように入るだけで、また新しい心地良さに浸れる気がしている。



しばらくそのまま座って、身体の熱が少し引いていくのを待った。

タオルを手に取り、軽く水気を払ってから立ち上がる。

今日感じきれなかった心地良さは、また次の楽しみに取っておこう。

最後にもう一度だけ、サウナ室から漏れる柔らかな明かりに目を向けた。



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本日のサ活
サウナ:10分×3
水風呂:2分×3
外気浴:10分×3
計:3セット
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681

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2026.06.29

1回目の訪問

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【桜色の薫風舞うサウナ】
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滝上の芝桜は、見頃になると斜面一面を覆うように咲き広がる。
そしてこの町は和ハッカの産地でもある。

ホテル渓谷では、滝上の自然資源を取り込んだサウナ環境が整えられており、
その一環として、5月から日曜日には、どこかこの土地らしさを思わせるアウフグースが定期的に開かれているとのことだった。

昨日はそのアウフグースを受けるため、滝上町へ。



アウフグースまでは、まだ少し時間がある。

せっかくなので、錦仙峡の遊歩道を少し散策。
ここは、日本の歩きたい道にも選ばれている場所で、渓谷沿いには渚滑川が流れ、岩肌の間で水がぶつかりながら流れ落ちていく。

川沿いで足を止め、壮大な渓谷の情景を感じながら目を閉じて深く息を吸った。



散策を終えた後は、館内で受付を済ませ浴場へ。

身を清め、サウナに入り、水風呂と外気浴を挟みながら、アウフグースまでの間に3セット。

サウナ、水風呂、外気浴それぞれには和ハッカの清涼感が感じられる仕掛けがあり、心身共にリラックス。

展望デッキから見える渓谷の風景に見惚れていると、アウフグースの時間が近づいてきた。



17:00、浴場にアウフグース開始のアナウンスが響く。
やや間を置いて、熱波師が入室する。
ホテル渓谷 公認熱波師「薫風丸 見上」

芝桜色のタオルが肩にかけられ、短いMCが挟まれると、いよいよラドルに手がかかる。

ikiストーブへ和ハッカロウリュ水が2杯落とされると、
蒸気が立ち上がり、遅れて香りが広がる。

タオルが振られるたび、真っ直ぐな風が走る。
辿々しさを残しながらも、芯のある一振り。

タオルが振り抜かれた瞬間、芝桜色がストーブを照らす間接照明と重なり、一段と鮮やかに浮かび上がった。

最後に一人ずつに真っ直ぐな熱が送り込まれ、ハッカの残り香が漂う中、アウフグースは静かに幕を閉じた。

サウナ室を出た後、見上さんと少し言葉を交わす。
ホテルマンとしての業務の合間に、この風を担っているという。
玉汗の浮かぶ顔には、笑顔の中に爽快さが滲んでいた。



見上さんに挨拶を済ませた後、水風呂に浸かりながら熱波の余韻を振り返る。

おもてなしという言葉は、どこか遠い場所にあるものだと思っていたが、この時間は、それが人の手の中で形を変え、熱波として静かに運ばれていたように感じられた。

ハッカ成分の溶け込んだ水風呂から上がり、外気浴場に続く扉に手をかける。

きっと、本日のサ活を締めるにふさわしい爽快感と多幸感が、そこに待っている。

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617

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2026.06.26

11回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【セルフロウリュは、蒸気を整える編曲者】

ホームサウナのある日常⑥
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オートロウリュ側のストーブ故障から数日。
直ったらSNSで告知されるらしい。

昨日は奇数日でセルフ側の日だったため、利用可能と判断し、ホームへ向かった。



正午を少し過ぎた浴室は今日ものんびりしていた。

サウナ室には先客が一人だけ。

最上段で蒸されていたのは、ご高齢の方だった。

現状のサウナ室は100℃設定。
だがHarvia Legendの熱は数字ほど尖っていない。

熱はどこかマイルドで、体感としては100℃とは思えないほどじんわりと身体を覆うような熱感がある。
そのためか、その方も最上段で落ち着いて蒸されていた。

サ室は若干、湿度が足りない状態で、まだロウリュはされていない気配。

「ロウリュしても大丈夫ですか?」

一声掛けてから柄杓を手に手を取る。



いつもはストーブの中心にサッとかけるところだが、今日は少し掛け方を変えてみた。

ラドルの散水側を使い、一杯の水をストーン全体へゆっくりと回しかけていく。

ジュッ、ジュッ、と石が鳴く音が続く。

少し遅れて蒸気がふわっと天井へ立ち上がった。

それがゆっくり降りてきて、肩から背中へ熱が回ってくる。

同じ一杯でも、熱の回り方に少し違いが出る。

グッと押し寄せるというより、サウナ室全体がじわじわと蒸気を含んだ熱に包まれていく感覚。

ふと最上段を見ると、その方は変わらない姿勢のまま静かに蒸されている。

今日はこの掛け方で良かった気がした。



オートロウリュなら、設備が一定の湿度を保ってくれる。
一方セルフロウリュは、その場にいる人を見ながら、自分たちで空気を作っていく。

のんたのHarvia Legendはストーン量も多く、熱が抜けていくまでの対流時間も長い。



さっきまでの熱の広がり方を思い返すと、一気に落ちてくる熱よりも、時間をかけてじわじわと広がる熱のほうが、この空間にはしっくりきていたように感じた。

今日はそんなことを、ホームで改めて教えてもらった一日だった。



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本日のサ活
サウナ:10分×5
水風呂:2分×5
外気浴:5分×5
計:5セット
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2026.06.24

10回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【サウナ室にいる、語らない師】
ホームサウナのある日常⑤
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最近、ABEMAで『サ道』を見返している。
放送当時はコロナ禍。
画面越しに全国の施設を眺めながら「いつか行ってみたい」と思っていた。

その後、作中に登場した施設にも足を運んだ。
特に熊本の湯らっくす。
浴室に入った瞬間、画面越しの景色がそのまま目の前に立ち上がるような高揚感があった。

卓越したタオル捌きが生むアウフグース。
MAD MAXボタンから降り注ぐ阿蘇の天然水。
そして、ゴリラグースでお馴染みの井上さんとの熱いサウナ談義。
施設そのものより、そこで感じた空気や場面の方が、鮮明に残っている。

今日は、そんなことを思い出しながら、ホームへ向かった。


のんたの常連さん達は昭和的なスタイルが多い。
サウナと水風呂を外気浴を挟まず往復していく。

その中でロウリュ前には自然と声がかかり、
水風呂では出入りのタイミングで譲り合いが生まれる。

会話はあるが空間を乱すことはない。
混雑しても自然と一人分の席の余白が生まれる。

誰かが仕切っている訳ではない。
それでも気付けば、周りが心地よく蒸される流れができている。


今日もきっと気持ちよく蒸される。
そんな思いで1セット目のサウナ室へ入る。

すると最上段に、腕を組み背筋を伸ばしたまま微動だにしない常連さんがいる。
その姿だけ、周囲の熱から一段切り離されているようだった。
ロウリュの蒸気が降りても姿勢は崩れない。

その瞬間、姿が蒸しZと重なったように見えた。


サウナ室を出る時はサウナマットを拭き、静かに畳む。
出る頃合いになっても慌てず腰を上げ、一定の歩幅で退室する。
水風呂の後もその歩幅は変わらない。
タオルで素早く身体の水滴を拭い、そのままサ室へ戻る。

その常連さんの動きには無駄がなく、急ぐ様子もない。


特別なことをしているわけではない。
誰かに自身の価値観を押し付ける振る舞いでもない。
ただ静かに蒸されている。

サウナを出る時も、水風呂へ向かう時も、戻ってくる時も、その所作は乱れはないまま続く。

そこには言葉にならない一貫性だけが残っている。


蒸しZはサウナの正解を教える存在ではない。
ただ自分のサウナを実践している人だった。

そう考えると、あの常連さんも同じだ。
名前も知らず、言葉も交わさない。
それでも同じ空間にいるだけで、その動きのリズムや落ち着いた呼吸が、自然とこちらに滲んでくる。

気付けば、ホームに蒸しZがいた気がした。
いや、前からそこにいたのだろう。
思ったより、ずっと近くで。

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552

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2026.06.21

1回目の訪問

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【対流 交流 ロウリュサウナ】
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別海町ふるさと交流館のサ活投稿数は2618件(サウナイキタイ上・6/20時点)。その数字がまず目に入った。人口1万4千人ほどの町にある施設としては明らかに多い。

投稿を追うと、100℃を超えるサウナ、10℃台前半の水風呂、モール温泉を楽しむ声が並ぶ。その中で、2週間ほど前からサウナ室の温度低下に関する投稿が目立つようになっていた。改善を求める声、惜しむ声、それでも通い続ける人たちの記録が重なっていた。

その熱量は、どこから生まれているのか。確かめるように、昨日は別海町へ足を運んだ。



身体を洗い、モール温泉で湯通ししてサウナへ。95℃表示。温度は下がったとされるが、湿度はしっとりと残り、上段ではしっかりとキレのある熱が返ってくる。

1セット目を終え、水風呂で身体を冷ましていたときだった。
「あの…ひょっとしてMr.Qさんですか?」

サウナイキタイで、温度低下の件についてやり取りしていた方だった。その一言をきっかけに、施設のことや日々そこに集う人たちの話が自然と立ち上がっていく。



外気浴ではそのままQさんとサウナ談義へ。次のセットまで会話は途切れず、サウナの話が次から次へと重なっていった。

3セット目のサウナ室では、フォロワー同士として交流のあったたかひろさんとも合流し、Qさんから紹介を受ける形で会話の輪が広がる。初めての場所なのに、以前からそこにいたような感覚が残った。



サウナの熱、水風呂、モール温泉。それぞれは十分に心地よく、道東の中でも、ひとつ抜けた心地よさがある環境だった。しかし、その流れと重なるように、印象に残ったことがある。

「この施設じゃなきゃ駄目なんだよ」

Qさんやたかひろさんの何気ない言葉だった。その言葉が、今もどこかで残響のように残っている。その意味を確かめるように投稿を見返すと、サウナの話と同じくらい人の話がある。誰が来たか、誰と話したか、いつもの顔がいたか。その積み重ねが、この場所の時間を形づくっているようだった。



温度低下への反応の理由も、そこにあるのかもしれない。設備や温度の変化も確かに大きい要因としてありながら、それ以上に、日常のように繰り返される人と時間。その流れを失いたくないという感情こそが、本質だったのかもしれない。



帰路は思ったより時間を感じなかった。気づけば、あの人情と熱感にすっかり虜になっていたようだ。

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647

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2026.06.19

1回目の訪問

KIELO SAUNA

[ 北海道 ]

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【 KIERU / SAUNA 】
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背丈より低い入口をくぐる。

そのまま数歩進み、顔を上げると

目の前には大きな窓。

暗いサウナ室の中から見えるのは

木々と池が静かに収まる一枚の風景。



風が吹くたびに、窓の向こうの葉がゆっくり揺れる。

揺れがおさまると、今度は池の水面に小さな波紋が広がる。

丸く広がりながら薄くなり、

気付けば消えている。

するとまた別の場所で新しい輪が生まれる。

窓の向こうを眺めたまま柄杓を手に取る。

ストーブへ静かに水を落とすと、

遅れて蒸気が立ち上がる。

かすむように熱が広がり、

一瞬、窓の境界がうっすらと曇る。

その向こうでは、

葉が揺れ、

波紋が広がり、

また静かになる。

曇りはすぐに薄れていき、

窓の向こうの形が戻る。



ストーブの中で、薪が小さく弾ける音がしている。

パチ、パチ、と途切れていた音が、

少しずつ一本の細い響きにまとまっていく。

やがて、はっきりとした弾ける音は消え、

ツー……と続く、細く長い音だけが残る。

その余韻も、次第に室内へ馴染んでいく。



窓の輪郭は、いつの間にか意識から外れていた。

見えているはずの境界が、どこにも見つからない。

木々の揺れは、外側の出来事というより、

室内の空気のわずかな動きのように感じられる。

水面の波紋も、遠くの景色ではなく、

手元の静けさの延長のように続いている。

室内と外の区別は、もう意味を持たないままそこにある。

どちらが内で、どちらが外なのか、

曖昧なまま、形だけが残っている。



どこかで、パチッ、と薪が弾ける音がした。

その音が、少し遅れて室内に広がる。

窓の向こうでは、葉が変わらず揺れている。

水面には、小さな波紋が静かに広がり、薄れていく。



頬に残っていた熱が、ようやく形を持ちはじめる。

呼吸の奥に、少し重さがある。

それがいつからあったのかは、もう分からない。

ただ、身体の内側に静かに積もっていた気配だけが、感覚へと戻っていく。

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731

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2026.06.17

9回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【この時計とだけ見てきた景色がある】

ホームサウナのある日常④
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腕につけているMi Band 6も、気付けば5年目になった。

サウナへ行く時は大体いつも腕についている。

色々な温浴施設を巡り、サウナで知り合った人達との思い出を振り返っても、気付けばいつもこの時計が腕にあった。

しかし、最近はイマイチ調子が良くない。

画面をタッチしても反応しないことがあるし、バッテリーの減りも早くなった。

そろそろ買い替え時なのだろうか?



今日のホームはセルフロウリュ側の日。

浴室へ向かいながら、ふと腕の時計を見る。

そういえば最近、こいつの心拍機能を使っていなかった。

最近はサ活の際に時間も心拍数もあまり見ない。

「そろそろかな」

そんな感覚でサウナ室を出る。

水風呂も外気浴も、身体任せ。

気付けばそんな入り方が増えていた。

今日は久しぶりに、この時計を使ってサウナ、水風呂、外気浴を組み立ててみることにした。



洗体と湯通しを済ませてサウナ室へ。

久しぶりに心拍数を確認しながら蒸されてみる。

ロウリュで蒸気が立ち上がるたびに、少しずつ心拍も上がっていく。

「今日は調子がいいな」
「だいぶ温まってきたな」

普段はそんな感覚で済ませている身体の変化が、数字として見えてくる。

しばらくすると、身体の感覚としてはまだ入れそうだった。

もう少し粘っても良さそうな気もする。

ふと時計を見る。

心拍数はしっかり上がっている。

どうやら身体は思っている以上に温まっているらしい。

少し迷ったが、今日は時計を信じてサウナ室を出た。



水風呂を経由して外気浴へ。

すると、いつもより明らかに身体が軽い。

熱がゆっくり抜けていく。

視界がふわりと揺れるような強いととのい。

それでいて不思議と疲労感は少ない。

外気浴に入った瞬間から、いつもと違う仕上がりの感覚があった。

いつもなら「もう少し入れたかな」と思う場面だっただろう。

今日は、その手前で出た。

結果として、ちょうど良かった気がした。



最近は身体感覚だけで入ることが増えた。

もちろん、それはそれで悪くはない。

ただ、数字だからこそ見えるものがあるのも事実らしい。

この時計も、もう万全ではない。

反応が遅れることもあるし、バッテリーも心許ない。

それでも5年間、一緒にサ活を続けてきた相棒だ。

帰り際、腕を見る。

どうやら、まだ引退は先らしい。



本日のサ活
サウナ:12分×3
水風呂:2分×3
外気浴:8分×3
計:3セット

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2026.06.15

8回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【知らぬが、熱】

ホームサウナのある日常③
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12日ぶりのホーム。

この日は奇数日。

セルフロウリュ側の日だ。

自分で蒸気を立ち上げるあの時間が結構好きだったりする。

久しぶりなら、なおさらこっちがいい。

外気温は17℃。小雨。

こういう日は水風呂もよく冷える。

今日は気持ちよく入れそうだなと思いながら浴室へ向かった。



洗体と湯通しを済ませてサウナ室へ。

久しぶりのホームはやはり落ち着く。

「ああ、これこれ。」

そんな感覚に身体を預ける。

1セット目はいつも通り。

12分蒸され、水風呂へ。



浴槽の水交換システムが不調で、備え付けの蛇口から水が流れ続けていた。

これが思いのほか冷たい。

外気浴を5分ほど挟み、2セット目へ。



サウナ室に入り、周囲に一声かけてロウリュ。

立ち上がった蒸気に包まれる。

しばらくすると、身体が「そろそろ出よう」と合図を送ってきた。

時計を確認すると、まだ6分しか経っていない。

思わず息が止まるような感覚があった。

さすがに何かおかしい。

100℃超えのサウナに慣れている自分でも、流石に違和感が残る。

目を向けると、サ室の温度計は100℃を指している。

身体が一瞬だけ迷ったあと、そのまま10分ほど粘ってからサ室を出た。



水風呂を出たあと外気浴へ。

いつもより少し長く、15分。

深く温まっていたのか、インフィニティチェアに身を預けると、身体がそのまま沈むように溶けていく。

気付けば記憶が途切れていた。



帰り際、スタッフさんに何気なく聞いてみる。

サウナ室の設定が95℃から100℃に変わっていた。

そこでようやく今日の違和感に納得がいく。

ただ、不思議と「熱くなった」という単純な感覚とは少し違っていた。

肌がピリつくような熱さではない。

湿度を含んだ熱が、ゆっくりと身体を覆う。

気持ちよく包まれたまま、気付けば身体の深部まで温まっていく…

そんなサ活だった。

どうやら、先に気付いていたのは身体の方だったらしい。



本日のサ活
サウナ:12分×1 / 10分×4
水風呂:2分×5
外気浴:5分×1 / 15分×4
計:5セット

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522

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2026.06.12

2回目の訪問

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【森から続く、蒸気のサウナ】
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10時30分開館。
30分ほど早く着いてしまった。

車を降りると、思わず深呼吸したくなる空気が流れている。
涼しいだけではない。
どこか湿り気を含んだやわらかな空気だった。

まだ時間もある。
施設の目の前に広がるノンノの森を歩いてみることにした。



森へ入ると、小川のせせらぎが聞こえてくる。
水は森の奥から現れ、木々の間を縫うように流れていた。

足元には大きく葉を広げた草木。
その間を流れる水のそばで、クリンソウの鮮やかなピンクが木漏れ日の中に浮かんでいる。

鳥の声、葉擦れの音、小川のせせらぎ。
それぞれが重なりながら、ひとつの層になって響いている。

歩いているうちに、自分も風景の中へ溶けていくような感覚になる。
肌に触れる空気はやわらかい。

気付けば、しばらくその場に立ち止まっていた。



名残惜しさを感じながら森を後にする。
館内へ入り、浴室で身を清める。

まだ肌には、森で感じたやわらかな空気の感触が残っていた。



まず温泉へ。
とろみのある湯が皮膚を包み、すぐになじんでいく。

続いて水通し。
17℃の水が、体温を静かに落ち着かせていく。



足取りも軽く瞑想サウナへ。

仄暗い室内。
間接照明がストーブだけをやわらかく照らしている。

空気が肌に薄く張りつく。

ハルビア製ストーブへ水を注ぎロウリュ。
続けてヒバの一枚板へウォーリュ。

蒸気が立ち上がり、熱がゆっくり満ちていく。
その中で、吊るされたヴィヒタへ霧吹きをかける。
葉がわずかに揺れ、香りが広がる。

青葉、樹皮、湿った木の気配。

肌に玉汗が浮かび、熱圧と香りに満たされたところでサウナ室を出る。



水風呂は津別の湧水。
柔らかな水に身を沈めると、火照りが静かにほどけていく。



ひと呼吸置いて、外気浴へ。
気温20℃、快晴。

アディロンダックチェアに身を預ける。

冷涼な風が通り抜け、その中にわずかな湿り気が混じっている。
風に触れた瞬間、感覚だけが少し深いところへ落ちていく。

森の小川。
温泉。
蒸気。
風。

ひとつの質感として残っている。

気付けば湿度は、形を変えながら続いていた。
川となり、湯となり、水となり、蒸気となり、風へ。



森で触れていたものは、まだそこに残っている。
風が通るたびに、その湿り気だけがふと立ち上がる。



湯から上がり、ウォーターサーバーの水を口に含む。
その一滴に、森の気配がまだ残っていた。

水分補給 津別の天然水
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2026.06.09

1回目の訪問

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【森にほどかれるサウナ】
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森林セラピーという言葉がある。

津別町は北海道でも唯一の森林セラピー基地に認定されている町だ。

森の中に建つ「ランプの宿 森つべつ」も、その拠点のひとつである。

ただ、この時の自分は、その意味を知る前に、うまく言葉にならない違和感をどこかに残したままここへ来ていた。



まずはサウナで身体を温める。

利用したのはカジュアルサウナ側。

室温は80℃ほど。

湿度があり、10分ごとのオートロウリュによって熱がゆっくり巡る。

息苦しさもなく、気付けば身体の芯まで温まっていた。



そして、この施設の魅力の一つである水風呂へ。

津別町の湧水を使用した16〜17℃ほどの水。

まろやかで角がなく、身体に自然となじむ。

冷たさで締めるというより、火照りだけを静かに落ち着かせていくようだった。



身体を冷ませた後は、外気温10℃の屋外へ出てインフィニティチェアに身を預ける。

視線の先には、雨に煙る森。

細かな雨が枝葉を濡らし、その向こうで針葉樹林の鋭さと広葉樹林の包容力が同居する、この森らしい木々が佇んでいる。

何かを語りかけてくるわけではない。

それでも、ただそこに在る姿から目が離せなかった。



頭の片隅では、まだいくつかの考えが浮かんでは消えていた。

ふとよぎり、少し離れ、また戻ってくる。

ただ、ずっと引っ掛かっていた何かだったのだと思う。



雨音を聞きながら森を眺めているうちに、その考えは少しずつ輪郭を失っていった。

消えたわけでも、解決したわけでもない。

けれど、握りしめ続けなくてもいいような気がした。

気付けば、次の考えを追い掛けていなかった。

いつの間にか時計を見ることもなくなっていた。

次に何をするかも考えていない。

ただ雨音を聞きながら、森を眺めていた。



森もサウナも水風呂も、何かを足してくれるというより、余計なものを少しずつほどいていくようだった。

それだけで十分だったように思う。



帰る頃にも雨は変わらず降っていた。

森の匂いも、湿った空気も何ひとつ変わっていない。

ただ、車に戻る途中でふと気付く。

さっきまで握っていたはずの何かが、少しだけ軽くなっていた。



抱え込んでいたものを解決してくれるわけでもない。

消してくれるわけでもない。

ただ、気付けばそこへ向き続けていた意識が、少しだけほどけている…

森林セラピーとは、そういう時間なのかもしれない。

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706

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2026.06.05

1回目の訪問

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【火と森に包まれるサウナ】
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水風呂がない。

サウナーなら最初は少し身構えるかもしれない。
自分もそうだった。

それでも気付けば5年以上、時々この場所へ足を運んでいる。

理由は熱さそのものではなく、薪の火を育てながら過ごす時間が好きだからだ。



まずは温泉へ。

柔らかな湯に浸かりながら窓の外を見る。

深緑の森の中に建つ小さなサウナ小屋。

その風景を眺めていると自然と心がほどけてくる。

この場所には、せかされることのない穏やかな時間が流れている。



サウナ室へ入る。

室温は100℃ほど。

ストーブには赤い熾火が残る。

細い薪を一本。

小さな炎が立ち上がり、もう一本で火が広がる。

汗がにじむ頃には105℃を超える。

薪を足すと炎は勢いを増し、爆ぜる音だけが響く。

12分ほどで110℃を超えてくる。

熱を受けるだけでなく、薪をくべて火の変化に関わる時間。

それがこのサウナの醍醐味だと思う。



十分に火が育ったところでロウリュ。

ジュワッという音とともに蒸気が立ち上がる。

熱い。

けれど刺すようではなく、芯までじんわり届く。

薪と蒸気に包まれながら炎を眺める。

その時間自体が心地よくなる。

薪をくべ、炎を眺めているうちに15分ほど経っていた。

全身には玉汗が浮かび、十分に蒸し上がったところでサウナ小屋を出る。



扉を開けた瞬間、森の冷涼な空気が全身を包み込む。

水風呂はないが、小屋の横にある冷水シャワーが心地よい。

頭から浴びると熱をまとった身体がすっと落ち着いていく。

そのまま外の椅子へ。

耳に届くのは風に揺れる木々の音とエゾハルゼミの鳴き声だけ。

利用者は自分ひとりで、森を独り占めしているような贅沢な時間だった。

木々の隙間から差す光と緑を眺めながら深く息を吸う。

身体から熱が抜けるたび、気持ちも軽くなる。

そんな時間を過ごしていると、水風呂の有無さえ気にならなくなる。



ここでは熱を味わうだけでなく、その熱が育っていく過程ごと楽しめる。

薪をくべる。

炎を見る。

ロウリュをする。

繰り返すうちに体内の感覚が自然と整っていく。

熱いサウナも冷たい水風呂も他にある。

それでも時々ここへ来たくなる。

ポッケの湯は薪の火と向き合う場所。

炎を眺め、森の音に耳を澄ませているうちに、余計なことが少しずつ離れていく。

帰り道に残るのは熱さではなく、火を育てていた時間の余韻だった。



※写真は施設許可の元撮影

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2026.06.03

7回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【空が高く見える日の過ごし方】

ホームサウナのある日常②
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昨日の北見市は29.9℃。

車に乗り込んだ瞬間から、むっとした暑さが身体にまとわりつく一日だった。

用事を終える頃には、自然と足がホームサウナへ向いている。

こんな日は、サウナの熱よりも先に水風呂の冷たさを思い浮かべる。

高く澄んだ空を見上げると、不思議と身体も涼しさを求めている気がする。



気温が落ち着いた16時過ぎに来館。

今日は下茹でをせず、そのままサウナ室へ入る。

じっくり汗を流したあと、水風呂に身体を沈める。

暑さをまとった身体には、12〜13℃の冷たさがひときわ心地いい。

全身を包む冷たさに、熱がすっと抜けていく。

そのまま外気浴へ。

インフィニティチェアに身を預けると、さらりとした肌を風がやさしく撫でる。

見上げれば、輪郭のはっきりした白い雲と初夏を思わせる青空。

その鮮やかなコントラストに、思わず見入ってしまう。



外気浴を終え、脱衣所へ戻る。

ウォータークーラーに口を寄せ、冷たい水で喉を潤す。

しっかり冷えた水が喉を通るたび、身体の内側まで涼しさが広がる。

火照りがほどけたところで、再びサウナへ。

昨日はこの流れを5セット。



水風呂で身体を締め、外気浴で風を受ける。

水分補給を済ませたら、最後は温泉にゆっくり浸かる。

冷えた身体の表面をやさしく温めて締めくくる。

湯上がりの肌はさらりとしている。

暑い日の終わりに、この心地よさが静かに残る。

今年の夏も暑くなりそうだ。

だからこそ、このひとときがいっそう愛おしく感じられる。



昨日のサ活

サウナ:16分×1
12分×4
水風呂: 1分×5
外気浴: 5分×5
  計: 5セット

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2026.06.01

6回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【3脚の先に見えた変化】

ホームサウナのある日常①
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平日の夕方、露天へ出ると以前とは少し違う光景がある。

リニューアル前後を通じて見ていると、以前はサウナで温まったあと水風呂で身体を引き締め、そのまま再びサウナへ戻るという流れを繰り返す人が多かったように思う。

しかし近頃は、そんな過ごし方にも少し変化が見られる。



椅子に身体を預けて空を見上げる人。

岩場に腰を下ろして風を受ける人。

サウナ、水風呂、外気浴という一連の流れをゆったりと楽しむ姿をよく見かけるようになった。

3脚のインフィニティチェアがすべて埋まっていることも珍しくない。

その光景からも、外気浴まで含めて楽しむ利用者が増えていることが伝わってくる。



暖かい季節になったこともあるだろう。

それでも、サウナ後の過ごし方そのものが少しずつ変わり始めているように感じる。



以前は何気なく置かれていた椅子も、今では空くのを待つ人がいるほど存在感を増している。

この施設にも、外気浴を楽しむ文化が少しずつ根付き始めているのかもしれない。



本日のサ活

サウナ:12分×3
水風呂: 2分×3
外気浴: 5分×3
Rest Area(畳の間)
サウナ:15分×2
水風呂: 1分×2
外気浴: 5分×2
  計: 5セット

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2026.05.31

1回目の訪問

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【ロウリュで何度も表情が変わるサウナ】
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昨日は置戸町へ。

お目当てはミルク工房MilRichのジャージー牛乳100%ソフトクリーム🍦

6月いっぱいまでは土日のみ営業とのことで、用事を済ませて閉店ギリギリの17時に訪問。

そして、せっかくここまで来たので、5月いっぱいまで入浴料300円になっていた、おけと勝山温泉ゆうゆにも立ち寄ってみた。



まずはサウナへ。

サウナ室はL字の2段構成。

座面下の間接照明だけが灯り、全体は少し薄暗い。

テレビの音が静かに流れ、この日の利用者は2〜3人ほどだった。

室温は85℃前後。

ロウリュ前の空気は比較的カラッとしている。

じんわりと熱が身体を包み、汗が出始める前には肌が少しピリッとするような感覚もあった。



そんな空気を変えるのがセルフロウリュ。

ストーンへ水をかけた瞬間、立ち上った蒸気が一気に降りてくる。

2段目から天井までがかなり近いため、その熱はすぐ顔まわりまで届く。

空気が一瞬で厚くなり、体感温度もぐっと上がった。



ただ、面白いのはそのあと。

熱が立ち上がるタイミングと、落ち着くタイミングがはっきりしている。

数分もすると熱はやわらぎ、サウナ室は再び穏やかな空気へ戻っていく。

熱を抱え込み続けるというより、その都度違う表情を見せてくれるサウナ。

だからまたロウリュしたくなる。

そんな不思議なリズムがあった。



しっかり温まったあとは水風呂へ。

水温は16〜17℃ほど。

ロウリュで高まった熱をゆっくり受け止めてくれる温度帯だった。

一気に冷やすというより、じっくりクールダウンしていく感覚。

サウナとのバランスも心地よい。



そして外気浴。

置戸の森林を正面に眺められる椅子に腰を下ろす。

視界いっぱいに広がる緑をぼんやり眺めていると、肩や背中に残っていた熱がゆっくりほどけていく。

風も強く主張することなく、ときどき頬をなでる程度。

静かな森を前に過ごしているだけなのに、不思議と時間までゆっくり流れているような気がした。



このサウナは、ただ座って蒸されるだけでは完成しない。

ロウリュをすると熱が動き、時間が経つとまた落ち着く。

その変化を楽しんでいるうちに、自然と次の一杯を注ぎたくなる。

ロウリュのたびに何度も表情を変える。

そんなサウナだった。



本日のサ活

サウナ:12分×3
水風呂: 2分×3
外気浴: 5分×3

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2026.05.29

5回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【Harvia Legendが生み出す“じんわり続く熱”】

ホームサウナリニューアル記録④
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リニューアル後のサウナで、特に印象に残ったのがHarvia製ストーブ「Legend」の熱の持続力。大量のサウナストーンを積んだLegendは、サ室全体をじんわり包み込むような熱を作っていて、空間全体がずっと“いい感じの熱さ”をキープしていた。

この熱の続き方はオートロウリュ側でもセルフロウリュ側でも共通で、熱が一気に押し寄せるというより、時間をかけてゆっくり空間全体が温まっていくような感覚だった。



その特性を改めて実感したのがロウリュ後の“蒸気の残り方”で、私が入っていて特に印象的だったのは、蒸気がすぐ消えていく感じが少なかったこと。しっかり厚みを残したままサ室全体へゆっくり広がっていくように感じた。

天井付近だけに熱が溜まるというより空間全体を蒸気が静かに巡っているような印象で、熱波みたいな瞬間的な刺激だけじゃない。時間が経つほど空気そのものがさらに熱を帯びてきて、自然と汗が噴き出してくる。

特に面白かったのが、蒸気を含んだ熱がワンテンポ遅れて身体の芯まで入ってくるように感じたことで、“あとから、じわっと効いてくる”。Legendならではの奥行きのある熱をかなり強く感じた瞬間だった。



座る位置によって体感は変わるが、それでも下段ですら空間全体に満ちた熱の厚みはしっかり感じられた。ただ熱いだけじゃない。壁、床、ベンチまで含めてサ室全体がじんわり熱をため込んでいるような雰囲気だった。

その感覚をさらに際立たせていたのが内装にたっぷり使われている木材の存在感で、木そのものが熱をゆっくり抱え込み時間をかけて穏やかに放出しているように感じた。そのため温度変化もかなりなめらかで、壁やベンチから伝わる熱も柔らかく、空間全体に包み込まれるような心地よさがあった。

熱圧はしっかりあるが、刺激だけが前に出る感じではなく、じわじわ身体に馴染んでくるようなかなり“まろやかな熱感”だった。



そんな熱の質感もあってかサ室内には自然と静かな空気が流れ、静かに熱を楽しみながらそれぞれが自分のペースで過ごしている印象だった。

“瞬間的な熱さ”ではなく時間をかけて身体に染み込んでくる熱で、リニューアル後のサ室は確実に“熱の深み”が増していた。



今日の一言:【露天スペースにインフィニティチェア3脚導入されています】

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2026.05.26

4回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【スローライフ、スローサウナ】
〜時間感覚がほどけていく場所〜

ホームサウナリニューアル記録③
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今日のオホーツク北見は25°の夏日。

所用を済ませる頃には、すでにじんわり汗ばんでいた。

汗を洗い流すため、正午過ぎにホームののんたの湯へ。

本日はオートロウリュ側。

サウナと水風呂を3セット後、外気浴へ。

北海道はすっかり深緑の季節。

椅子に身を預けると、露天の木々が風に揺れている。

葉が擦れる音。遠くの鳥の声。

ぼんやりした視界の先で、木々の緑と空が静かに溶け合っていく。



浴場を後にし、休憩スペース(畳の間)へ。

利用者はそれなりに居るものの、不思議と窮屈さは感じない。

64畳の空間のおかげか、どこか穏やかな空気が流れている。

畳のテーブル席へ座り、軽食コーナーでざるそばを注文。

冷たいそばが喉を滑り落ち、サウナ後の身体へ心地よく入っていく。



食後はそのまま横になる。

雑誌を読み、途中でスマートフォンを見る。

しばらく画面を眺めては、また雑誌へ戻る。

何ページか読み進めるうちに、手に持った雑誌も徐々に重くなる。

開いたページのまま、視線だけがゆっくり止まっていった。

そのまま、浅く意識が落ちていく。



再び浴場へ戻り、サウナへ。

先程よりも、汗が出始めるまでが明らかに早い。

リニューアル後のサウナは、熱で一気に仕上げるというより、湿度を保ちながら深部体温をじっくり上げていく感覚がある。

そのためか、短時間で無理に「ととのう」より、休憩を挟みながら少しずつ、くつろぎを積み重ねる入り方が妙に合う。

浴場と休憩スペースを行き来しているうちに、身体も思考も、ゆっくりほどけていく。

水風呂を出て、再び外気浴へ。

椅子に身を預ける。

風が通り抜けるたび、身体の力もゆっくり抜けていく。

露天へ差し込む光の位置は、訪れた時より大きく移ろっていき、

気がつけば、景色はすでに夕方になっていた。



本日のサ活

サウナ:12分×3    
水風呂: 2分×3
外気浴: 5分×1
Rest Area(畳の間)
サウナ:12分×2
水風呂: 1分×2
外気浴: 5分×2

計:5セット



※注
休憩スペース利用後の再入浴については、施設側へ確認の上、了承をいただいています。

ざる蕎麦

暑い日にはこれ!

瓶コーラ

瓶コーラ

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2026.05.22

3回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

━━━━━━━━━━━━━━━━
【出ようとすると、また始まる。】
〜限界を読んでくる噴き〜

ホームサウナリニューアル記録②
━━━━━━━━━━━━━━━━

偶数日。オートロウリュ側。

サ室に使われている木材の
少し燻したような香り。

リニューアル後、
浴場へ入るたびに感じるようになった匂いだ。

浴場へ入った瞬間、
その香りがふっと鼻に入る。

セルフ側でもオート側でも感じる、
あの柔らかい熱の空間。

身体がもう、
その感覚を覚えてしまっている。

身体を清める頃には、
意識はもうサ室の中だ。



扉を開けてサ室へ入ると、
オート側はセルフ側の座面、ストーブ、テレビ配置をそのまま左右反転させたような造りになっている。

サ室の温度は90°前後でセルフ側と同様の温度

最初に足を踏み入れた瞬間、
やはり先に来るのはあの柔らかい熱。

湿度を含んだ空気が、
身体の輪郭をゆっくりと包み込んでいく。

サ室に使われている、
濃色の熱処理木材の影響だろうか。

熱にどこか丸みがあり、
空気もほんの少ししっとりしている。

あの燻したような香りも合わさり、
サ室全体の空気が妙に心地よい。



しばらくすると、
最初のオートロウリュが発動する。

ジュワー……

音とともに蒸気が立ち上がる。

熱は一度、
天井付近へ溜まり

少し遅れて、
肩、背中へ順番に落ちてくる。

最上段にいることもあり、
熱の層がそのまま身体へ重なっていく。

呼吸は苦しくない。

それでも、
汗だけはしっかり噴き出してくる。

気づけば、
時計の針が想像より進んでいる。



一度、壁のサウナタイマーを見る。

「そろそろ出るか」

そう思い、
足裏へ少し力を入れた瞬間──

ジュワー……

此方のタイミングを見透かしたように、
次のオートロウリュが始まる。

さっきと同じ音。

なのに今度は、
熱だけが一段早く降りてくる。

「いや、今が出るタイミングだっただろ!」

心の中で一瞬ツッコミを入れるが、
時すでに遅し。

足を動かしかけた感覚だけが、
そのまま熱に押し戻されていく。

周りも誰ひとり立たない。

出ようとしていた意識だけが、
熱と湿度の中へ静かに溶けていく。

結局また、
座面に根が張ったように、
その熱へ蒸され続けることになる。



本日のサ活

サウナ:18分×1
    15分×2
水風呂: 2分×3
外気浴: 5分×3
Rest Area(畳の間)
サウナ:15分×2
水風呂: 1分×2
外気浴: 5分×2
  計: 5セット

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2026.05.20

1回目の訪問

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【ストロングな熱で、過去が再生されるサウナ】
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中学の試合前、減量の仕上げでサウナを使っていた。
気づけば、それが自分のサウナの起点になっている。
最初に入ったのは、今はもう無き横浜・東戸塚健康ランド。
100℃のカラカラサウナ。
逃げ場のない熱だけが、ただそこにあり、
それが、自分の中の“基準”として残った。
当時は整うという概念もなく、
サウナと水風呂を往復するだけの単純な構造だった。



時々、あのカラカラの熱が無性に恋しくなる。
今日向かったのは、隣町・訓子府町役場 温泉保養センター。
静かに、その原体験をなぞるように入る。



サ室に入った瞬間、熱が一気に身体の輪郭を削ってくる。
湿り気のない、乾いた圧。
考える余地のない熱。
ただ受け止めるしかない熱。



水風呂に沈むと、すべてが一度ほどける。
熱の記憶だけが切り離されるように消えていく。
残るのは、心拍だけの静かな存在感。



外気に出ると、世界の輪郭がゆっくり戻ってくる。
熱と冷の往復で一度ほどけた意識が、静かに再接続されていく感覚。
その瞬間、不意に10代の記憶が浮かぶ。
試合前の緊張。
減量の焦り。
進路に対する漠然とした不安…
サウナの中でただ熱を受けていたあの頃の自分が、そのまま重なってくる。



ストロングな熱は、あの頃の時間までそのまま立ち上がらせてくるようだった。



本日のサ活

サウナ:11分×4
水風呂:2分×4
外気浴:10分×1

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2026.05.17

2回目の訪問

のんたの湯

[ 北海道 ]

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【「あと1セット」で終わらないサウナ】

ホームサウナリニューアル記録①
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正午。休日ののどかな天気の中、
ホームののんたの湯へ。

奇数日でセルフロウリュサウナ側だが人は少ない。
セルフロウリュを堪能できるチャンス!
身を清め、すぐにサウナ室へ。

熱い。汗はしっかり出る。ロウリュ後は熱圧もある。
それでも不思議と消耗感は少ない。

気づけば複数セットこなした後でも
「もう1セットいけるな」と思っている。

セルフロウリュをすると蒸気はしっかり立つが、刺すような熱ではない。

顔が痛くなる感じや、息が苦しくなる感じは少ない。湿度を含んだ熱が全身に広がる。

5〜6分を過ぎるあたりから、発汗の質が変わる。
外側ではなく内側に熱が溜まっていく感覚になる。

我慢している感覚はほとんどないのに、気づけば仕上がっている。

ロウリュ後も熱はすぐに抜けない。
サウナ室内に湿度が残り、空間全体が緩やかに保たれている。

急激な変化はなく安定した余韻が続く。

座面はL字構成で、片側2段・もう片側3段。
下段は熱が穏やかで、滞在時間が伸びる。
上段はロウリュ時にしっかりと熱の圧が乗る。

どの席でも、熱の質は崩れない。

休憩スペースは広い畳の間とリクライニングチェア。
どちらも深く身体の力が抜ける作りで、そのまま動く気が失せる。

休憩を挟み、浴場へ戻る。
軽く身体を流し直し、再びサウナ室へ。

「あと1セットだけ」

そしてその思いは、今日も最後の1セットにはならない。


今日のサ活

サウナ:15分×4
水風呂:2分×4
外気浴:5分×1
rest area(リクライニングチェア)
サウナ:12分×4
水風呂:2分×4
外気浴:5分×3

計8セット

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