のんたの湯
温浴施設 - 北海道 北見市
温浴施設 - 北海道 北見市
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【サウナ室にいる、語らない師】
ホームサウナのある日常⑤
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最近、ABEMAで『サ道』を見返している。
放送当時はコロナ禍。
画面越しに全国の施設を眺めながら「いつか行ってみたい」と思っていた。
その後、作中に登場した施設にも足を運んだ。
特に熊本の湯らっくす。
浴室に入った瞬間、画面越しの景色がそのまま目の前に立ち上がるような高揚感があった。
卓越したタオル捌きが生むアウフグース。
MAD MAXボタンから降り注ぐ阿蘇の天然水。
そして、ゴリラグースでお馴染みの井上さんとの熱いサウナ談義。
施設そのものより、そこで感じた空気や場面の方が、鮮明に残っている。
今日は、そんなことを思い出しながら、ホームへ向かった。
♢
のんたの常連さん達は昭和的なスタイルが多い。
サウナと水風呂を外気浴を挟まず往復していく。
その中でロウリュ前には自然と声がかかり、
水風呂では出入りのタイミングで譲り合いが生まれる。
会話はあるが空間を乱すことはない。
混雑しても自然と一人分の席の余白が生まれる。
誰かが仕切っている訳ではない。
それでも気付けば、周りが心地よく蒸される流れができている。
♢
今日もきっと気持ちよく蒸される。
そんな思いで1セット目のサウナ室へ入る。
すると最上段に、腕を組み背筋を伸ばしたまま微動だにしない常連さんがいる。
その姿だけ、周囲の熱から一段切り離されているようだった。
ロウリュの蒸気が降りても姿勢は崩れない。
その瞬間、姿が蒸しZと重なったように見えた。
♢
サウナ室を出る時はサウナマットを拭き、静かに畳む。
出る頃合いになっても慌てず腰を上げ、一定の歩幅で退室する。
水風呂の後もその歩幅は変わらない。
タオルで素早く身体の水滴を拭い、そのままサ室へ戻る。
その常連さんの動きには無駄がなく、急ぐ様子もない。
♢
特別なことをしているわけではない。
誰かに自身の価値観を押し付ける振る舞いでもない。
ただ静かに蒸されている。
サウナを出る時も、水風呂へ向かう時も、戻ってくる時も、その所作は乱れはないまま続く。
そこには言葉にならない一貫性だけが残っている。
♢
蒸しZはサウナの正解を教える存在ではない。
ただ自分のサウナを実践している人だった。
そう考えると、あの常連さんも同じだ。
名前も知らず、言葉も交わさない。
それでも同じ空間にいるだけで、その動きのリズムや落ち着いた呼吸が、自然とこちらに滲んでくる。
気付けば、ホームに蒸しZがいた気がした。
いや、前からそこにいたのだろう。
思ったより、ずっと近くで。
のんたの湯♨️の常連さん達は皆んなお行儀が良いのですね、羨ましい。そんなのんたにいつかは行ってみたいです。
コメント&トントゥありがとうございます😊 別海の温かさと同じく、のんたも皆が自然に気持ちよく過ごす空気があります♨️機会がありましたらぜひ体感してみてください
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