野口千円

2026.05.27

1回目の訪問

朝、6時20分。俺は朝霞の「サウナ和」の暖簾をくぐっていた。
まだ街が本格的に動き出す前の静寂。自律神経を叩き起こすには、これ以上ない時間だ。
しかし、今日の俺の身体には、少々重い課題が残っていた。
昨晩の独り飲み。ホッピーを頼み、テンションが上がって「ナカ(焼酎)」をおかわりした時のことだ。店員のサービス精神だろう、驚くほどなみなみと注がれたグラスが運ばれてきた。嬉しくなってそれを飲み干したツケが、今、頭の隅でかすかに残っている。
(ふっ……ありがたいサービスも、翌朝には心地よい試練になるな)
サウナ室で汗とともにアルコールを追い出す。今日のテーマはこれだ。
浴室に入り、まずは体を丁寧に洗う。ここからが俺流のルーティンだ。
いきなりサウナ室へは向かわない。
まずは水風呂、そしてお風呂。この温冷交代浴をあらかじめ数回交互に挟む。こうして皮膚の血管をあらかじめ刺激しておくことで、いざサウナに入った時の「1回目」で、大体トップギアの整いが訪れるのだ。これが計算された大人の戦術。
いざ、1セット目。まずは大きいサウナ室へ。
じわじわと熱気が体を包み込み、昨晩のホッピーの残り香が、汗とともに一滴、また一滴と皮膚から抜けていく。10分、じっくりと耐える。
そこからの水風呂、そして休憩。
(……き、きた。1回目から完全に脳が持っていかれる)
ここ「和」の強みは、毛色の違う3種類のサウナがあることだ。
1セットごとに休憩を挟みながら、次に入るサウナを「ジャグリング」していく。次はあの静かな部屋、その次はあっちか……。自分の体調と相談しながらサウナ室を回していくこの感覚、たまらなく贅沢だ。
時計の針が8時を回ると、浴室がにわかに活気づいてきた。
意外だが、ここは8時台が一番混み合う。だが、俺は焦らない。サウナー難民になるほどの椅子の待ちはないし、9時を過ぎれば再び波が引くようにすいてくるのを、俺は知っている。
静寂を取り戻した9時過ぎ、最後のセットを終えて深く椅子に腰掛ける。
頭はすっきりと冴え渡り、昨晩のアルコールは跡形もなく消え去っていた。
9時30分、アウト。
3時間を超える充実のセッション。お財布を確認すれば、今回も野口英世の手元でしっかりと収まる高コスパ。
相変わらず、サウナーの心理を熟知した素晴らしいサウナだ。
さあ、心も体も完全にリセット完了。
軽くなった身体で、今日という一日を力強く始めるとしよう。
いい湯、いいサウナでした。

野口千円さんの朝霞サウナ 和(なごみ)のサ活写真

バーガーキング 東武朝霞店

ワッパーチーズセット

水分補給

  • サウナ温度 80℃
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