昨日より滞在しているトマムリゾナーレ。
十月の風が山を撫で、樹々の間を渡る音が耳にやさしい。
今日は、今年最後の泳ぎとしてミナミナビーチに身を運んだ。
澄みきった水面に身体を浮かべ、子どものように遊んだのち、
併設の木林の湯へと足を向ける。
湯処に入ると、まずはサウナ。
十二分の時を、静寂と熱に包まれて過ごした。
続いて身を沈めたのは二十一度の水風呂。
その肌ざわりは、都のそれとはまるで異なる。
ここは山の懐である。水は澄み、流れは柔らかい。
一息つくたび、心の塵が洗われていくようだった。
やがて露天の湯へ。
湯煙の向こうに、驚くべき光景があった。
鹿である。しかも一頭や二頭ではない。九頭。
人の手の届くほどの近さで、彼らはただ静かにこちらを見つめていた。
風に毛並みが揺れ、湯気と混じり合う。
その瞬間、ここが現の世なのか、あるいは天の境なのか、判然としなかった。
湯に浸かりながら、ただ息を呑む。
ああ、これこそが旅の醍醐味というものだろう。
人の営みを離れ、自然と心がひとつに溶けるひととき。
他のいかなる施設も、この体験には及ぶまい。
――まるで天国の片鱗を見たようであった。
男
-
85℃
-
21℃
男
-
82℃
-
22℃
- 2018.08.14 15:12 あひ
- 2018.11.05 21:22 ひろぽん@サウナ愛好家🐸
- 2018.11.05 21:33 ひろぽん@サウナ愛好家🐸
- 2019.02.27 17:05 みきっきさん
- 2019.04.01 17:25 ピンクのタオル
- 2019.09.25 02:23 とめ
- 2020.12.22 15:44 トトノイージ@スーパーサウナブラザーズ
- 2022.01.21 23:09 サウナイチロウ
- 2022.01.22 20:33 サウナイチロウ
- 2022.08.02 21:41 GAIKIYOKUN♨︎