栃木県大田原市への出張。
この町は自分にとって思い入れのある場所。
なぜなら、入社して初めての機械試運転をしたお客様だから。
東日本大震災の時は、この辺りも地震の被害を受けた。
数ヶ月に及ぶ復旧工事のために、土日を挟んで毎週通い続けた。
サウナに出会うのはずっと先の話。その頃は近くにこんな魅力的な施設があるなんて思いもしなかった。
外観は民家そのもので、温泉のぼりがなければわからない。
脱衣所には洗面台が1つだけ、ロッカーは大きめが16個ある。前回も含めて、利用者は常時3、4人なので広々使えた。ウォーターサーバーあり。
ロッカーキーは温泉成分で黒く変色してる。
脱衣所を右に進むと、洗い場と内湯、その奥に露天風呂があり、左に進むとサウナと水風呂がある。
浴室に入ると、分かっていても出てしまう一言、
「うわぁー、温泉だぁー」
(いや、2度目だから知ってたろ?)
それくらいに濃ゆい、絵の具を溶いたようなエメラルドと卵の匂い。火薬の匂いともとれる。
温泉に詳しくない自分でも、これはテンションが上がる。
源泉かけ流しなので外気の影響を受ける。
この日は、内湯は熱々の43℃、外湯はとろける40℃だった。低血圧なので40℃ありがたい。(43℃だとクラクラしちゃう)
105cmの深さ、誰もいないので、お湯のやわらかさを確かめるようにくるくると踊った。
温泉の硫黄成分が、サウナヒーターの電装品を腐食してしまうと教えてくれた人がいた。
だから、浴室を挟んで温泉とサウナを分けているのかと納得した。(休憩の動線が悪いなんて思っちゃダメだよ)
サウナは5人用だけど、温泉メインの人が多いので、1人か2人で広々利用できた。
ガラス戸から水風呂が覗ける。ストーブ裏の吸気口から外の湿度を吸い込むので、サウナは程よい湿度を保ってる。天井付近の温度計は105℃を指してるので、座席は95℃くらい。
地下水かけ流しの水風呂は、蛇口から出る水が飲めるほど、そして美味い!(飲んだな)
こんなに透明感のある水が、白濁りの温泉と同じ土地から湧くのだから不思議だ。
体感15℃なのに、身体はとろけそう。
露天スペースに椅子があるけど、さむっ!外のぬるめの温泉で休憩したらこれがはまった。
段差に座り、風呂の淵に頭をのせると放心状態で夜空を仰ぐ、、。
ふと、、「す、ばら、、しい」と口から漏れる。
(普段、そんな喋り方しないだろ。一瞬、三星レストランでシェフ呼びそうな紳士が見えたぞ)
ーーーー
建物の外に出ると、冷たい風が吹き付ける。
あれ、いま?
冬の澄んだ空気のなかに、なぜか花火の匂いを感じた。
ああ、そうか。
身体に染み付いた温泉の匂いだった。

男
-
94℃
-
16℃
男
-
98℃
-
16℃
男
-
105℃
-
15℃
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